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二酸化炭素が集中力を低下させる? 作業環境で気を付けたい空気の知識

空気は目に見えませんが、二酸化炭素(以下CO2)の濃度は変わっていることをご存じでしょうか?

特にオフィスなど複数の人が集まって過ごす場だと、すぐにCO2濃度は上昇します。

こうした作業環境におけるCO2濃度の増加は集中力を低下させ、作業の生産性を低下させる原因になります。

実は国によって基準値が定められているなど、CO2濃度は重要な指標です。

この記事では作業環境におけるCO2濃度の基準や、元となっている研究を紹介し、作業環境におけるCO2濃度の管理方法も説明します。

実は決まっている?二酸化炭素の基準値

基準のイメージ

厚生労働省によると、特定建築物(店舗や事務所、公共施設など)のCO2濃度の目標値は1000ppm以下とされています。

ppmとはParts Per Millionの略で、1ppmは100万分の1を表します。100分の1は1%なのでその1万分の1です。つまり1000ppmは大気の0.1%が二酸化炭素の状態を指します。

0.1%と言われると少ないようですが、通常の大気における二酸化炭素濃度は0.04%程度とされているので、0.1%となると通常よりもかなり占める割合が大きくなっている状況を指します。

CO2濃度が集中力に与える影響

集中のイメージ
CO2濃度が上がるとどんな影響があるのでしょうか?

アメリカの研究チームによると、600ppm, 1000ppm, 2500ppmのそれぞれのCO2濃度で22人の被験者の作業におけるパフォーマンスを比較した実験では、9つの作業のうち600ppmでの環境下に比べ、1000ppm, 2500ppmではそれぞれ過半数(前者で6つ、後者で7つ)、特に意思決定の作業において有意にパフォーマンスの低下がみられたことが報告されています。)

ちなみに「集中作業」の項目においては、2500ppmの方が1000ppmよりもパフォーマンスが高いという結果が得られていますが、これは「過集中」状態にあった可能性が示唆されています。

見方を変えると集中しているように見えるものの、実は生産性が低い状況に陥りかねないので注意が必要です。

CO2濃度のコントロールの仕方

換気のイメージ
CO2濃度が高くなってしまった場合は、基本的には外気の方が濃度が低いため一般的な換気を行えば空気が中和され改善されます。

一般的な窓を開ける換気に加え、空調換気扇を利用することも有効です。ちなみに空気清浄機は粉塵には有効ですがCO2濃度の改善には効果がないので注意してください。

CO2濃度の増加に気づくことは難しいので、機器の活用が有効です。

NETATMO (ネタトモ) では室内のCO2濃度を測定することができます。

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SlackLINEなどのアプリと連携して通知を流すことも可能です。

まとめ

この記事ではCO2の濃度と作業環境における集中力の関係について紹介しました。

空気はあまり意識しないがゆえに、悪化に気づかないので紹介したような機器を活用してこまめに状況を把握することが必要です。

いつもすっきりした頭で作業できるように作業場所の空気環境にも気をつかってみてください。

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