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集中力不足が深刻な場合は病気の可能性あり?? ADHDの原因と治療薬 

集中力不足の原因として、疾患の疑いも考えられます。

集中力不足の原因となる疾患は大きく先天的なものと、後天的なものに二分されます。

後者はエドワード・M・ハロウェル氏によってADT(注意欠陥特性)と名称がつけられており、以前の記事で、その類型について紹介しました。

ADTは程度の違いはありますが、基本的には習慣の改善などによって比較的簡単に解消する可能性があります。

一方で先天的なものがADHD(注意欠陥多動性障害)であり、よりしっかりとした治療が必要になります。

ADHDの原因はどのようなもので、実際どのような治療が行われているのかを知ることは、集中力の理解の上でも極めて重要だと思います。

この記事では、ADHDの原因やその治療薬について紹介します。

そもそもADHDとは?

まずはADHDとはどのような疾患なのかを簡単に見ていきます。

ADHDに特徴的な3つの症状

ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は3つの症状が特徴的に表れると言われています。

  1. 不注意
  2. 多動性
  3. 衝動性

不注意

不注意のイメージ
不注意は「集中力の欠如」「物忘れ」などの形で現れます。

短期的な記憶であるワーキングメモリーの障害が原因といわれています。

多動性

多動性のイメージ
多動性は「体の動きの制御の困難」の形で現れます。

手足の動きがせわしなかったり、しゃべりだすと止まらなかったりします。

衝動性

多動性のイメージ
衝動性は「感情の抑制の困難」などの形で現れます。

思いついたことをいったん保留できずにすぐに行ってしまうなどの動きがみられます。

ADHDの原因は?

ADHDの原因については、実ははっきりとした原因はわかっていないようです。

一般に脳の働きの偏り神経伝達物質の働きの不全などがその原因と考えられています。

また幼少期については広く一般にこのような傾向がみられるため特に対策が必要でない場合も多いです。

対処法については、ある程度確立されていて、社会的なサポートと、薬物療法が一般的です。

ここでは薬物療法についてを取り上げます。

ADHDの治療で用いられている治療薬

大人のADHDの治療薬として認可されており、治療に用いられる薬には大きく3つがあるそうです。

メチルフェニデート徐放錠

メチルフェニデートはドーパミンに作用し中枢神経を興奮させる、即効性のある薬です。

意図と関係なく眠ってしまう、障害であるナルコレプシーの治療薬としても用いられます。

商品名として「コンサータ」、「リタリン」の二つが知られています。

特に後者の「リタリン」については依存症など、乱用が問題になったこと、副作用があることもあり、取り扱いには制限が設けられているようです。

アトモキセチン

アトモキセチンは前頭前野のノルアドレナリンとドーパミンの濃度を高め、実行機能を活性化させます。

薬物乱用に関わる脳の部位に対しては作用せず、リタリンに見られたような乱用は生じないと言われています。

商品名は「ストラテラ」です。

グアンファシン

グアンファシンは、ノルアドレナリンの受容体(脳の神経伝達物質を受け取る部位)であるa2A受容体を選択的に刺激して神経伝達を補強する効果を持つ治療薬です。

商品名は「インチュニブ」です。

アトモキセチンと並び、即効性は薄いですが、効果の持続性や副作用が起きにくいことでメチルフェニデートに優るようです。

ノルアドレナリンとドーパミンの働き・集中力との関係

ここまでADHDとはなにか、その治療薬はどのようなものかについて見てきましたが、どのような理解が得られるでしょうか?

ADHDではない人でも集中力不足に不安を抱えている人はこれらの神経伝達物質のコントロールを意識することは有効です。

例えばノルアドレナリンはストレスに反応して分泌されると言われ、作業時に〆切を設定するなどするとこの効果が得られます。

ドーパミンは報酬によって分泌されると言われ、物事の達成などにより得られる幸福感などに関係しています。

目標設定と達成を繰り返すことによりドーパミンの効果を得られるでしょう。

集中力を高めるための心理効果についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

この記事ではADHDとはなにか、その原因と治療薬について紹介しました。

また、その原因とみられるノルアドレナリンドーパミンの二つの神経伝達物質と、集中力との関係について説明しました。

ADHDや注意力不足の理解の参考になれば幸いです。

ADHDかな?と思う人は自分で判断せずぜひ専門の医療機関に相談することをおすすめします。

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