小さくて愛らしい姿で癒してくれる人気のハムスター。
そんな大切に可愛がっていたハムスターが亡くなってしまうのはとても辛くて悲しいですよね。
ですが、悲しいからと言って亡骸をそのままにしておくわけにはいきません。
ハムスターの正しい安置の方法とプランター葬についてご紹介していきたいと思います。
♢ハムスターが亡くなったら
もしもケージの中で亡くなってしまっている場合は、ケージの外に出してあげましょう。身体が汚れている場合は綺麗に拭いてあげましょう。
小さな箱を準備し、ティッシュやガーゼに包んだ保冷剤を下に置きます。その上に、ティッシュや床材を敷き、ハムスターを寝かせます。箱の周辺にも保冷剤が入る場合は入れてあげましょう。ただし、身体が濡れてしまうと腐敗が進むのが早くなりますので注意しましょう。
保冷剤を使うと3日ほど安置が可能です。
♢プランター葬について
プランター葬といってもハムスターの体をそのまま埋めるプランター葬と、ハムスターを火葬してお骨にしてから埋めるプランター葬の2つの方法があります。
今回はハムスターの身体をそのまま埋めるプランター葬についてご紹介したいと思います。
・用意するもの
1、プランター
陶器のプランターがおすすめです。深さは30cm以上のものが良いでしょう。
2、受け皿
プランターの下に置く水受け皿です。
3、種、苗
4、土
5、肥料
6、鉢底石
土の水はけをよくするためのものです。軽石タイプのものが良いでしょう。
7、鉢底ネット
ナメクジなどの害虫が侵入しないように、必要なものになります。
8、スコップ
9、ジョウロ
・プランター葬のやり方
①まず初めに、プランターの底に鉢底ネットを敷きます。
②2cm~3cmの高さで鉢底石を敷きます。
③3分の1の高さまで土を入れます。培養土と腐葉土を半分ずつ混ぜて入れましょう。
④ハムスターを寝かせます。このとき、ハムスターをタオル等に包んでしまうと分解が遅くなるのでそのまま寝かせましょう。
⑤ハムスターの身体が隠れるまで土を入れましょう。
⑥鉢底ネットを置きます。花の植え替えをする時に、誤ってハムスターの身体を掘り起こさないようにする為のものなので、忘れないようにしましょう。
⑦プランターの縁から3cmくらいまで残りの土を入れて完成です。
♢その後の手入れ
・植える花について
プランターに植える花は、一年草を選ぶと良いでしょう。一年草とは、種を蒔いた年に発芽し、花が咲き、ちっていく花全てのサイクルが1年の植物のことを言います。
一年草は、花の持っているエネルギーを1年で使い切るため、大振りで鮮やかな花が多いのが特徴です。しおれてしまった葉っぱや花びらは、こまめに取り除き、お手入れすることによって長く楽しむことが出来ます。
代表的な花は、パンジー、ビオラ、スイートピー、デイジーなどがあります。
また、よくハムスターをプランター葬するとひまわりが咲く!と言われていますが、それはハムスターを埋める際にハムスターの周りに、ひまわりの種を一緒に植える人がいて、そうなると咲くこともある、という話です。
お腹の中の種から咲くということはありません。
よく、ハムスターを埋める際に、好きなおやつなどを周りに一緒に埋める方がいますが、虫がよってくる原因になるので避けましょう。
・水やりについて
花を植えたあとの水やりについては、土の表面を触った時に土がしめっていなかったら、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをしましょう。
このとき、傷むのを避けるため、葉っぱや花には水がかからないようにしましょう。
そして受け皿に溜まった水は、必ず捨てましょう。受け皿に溜まった水はハムスターの腐敗液が含まれています。そのままにしておくと、虫が湧く原因になります。
♢土に還るまでの年月はどのくらい?
ハムスターをプランター葬にすると土に還るまでなんですが、1年や2年と思っている方多いのではないでしょうか?
環境にもよりますが、骨になり分解されるまでには、30年以上かかると言われています。
火葬してお骨にしてから埋めても、10年~15年ほどかかると言われています。
以外に長い年月が必要となるのです。
♢まとめ
ハムスターのプランター葬についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
火葬をして骨壺として供養する方もいれば、このようにプランター葬で供養する方、自宅の庭に埋葬する方、飼い主さんによって考えた方はさまざまです。
正解はありませんが、ただ1つ大切なことは、後悔のないお見送りをするということです。それがハムスターにとっても、残された家族にとっても幸せなことだと思います。
いつ亡くなってしまうかはわかりません。1日1日を大切に、ハムスターと共に楽しく後悔しないように、暮らしていきたいですよね。そして後悔のない見送りをしたいですね。