日用品から生活雑貨まで、さまざまな商品がお手頃価格で手に入る100均。店舗数が多く田舎でも気軽に話題の商品が手に取れて便利ですよね。
昨今は、おうち時間の増加でインテリアグリーンとしても人気のサボテンを取り扱う店舗が増えてきました。
この記事では、ダイソー・セリア・キャンドゥなどの100均で購入できるサボテンの種類について、植え替えや花を咲かせるポイントなどと併せて詳しくご紹介していきます。
100均で売ってるサボテンの種類
100均で購入できるサボテンの種類は、安価で比較的丈夫な品種という2つの特徴があります。その特徴を踏まえた上で、以下の5つの分類に大きく分けられます。
- ウチワサボテン
- 柱サボテン
- 強刺類
- 花サボテン
- マミラリア
ウチワサボテン
平たい葉が特徴のウチワサボテンは、100均で売っているサボテンの代表格とも言えます。
ウチワサボテンには300以上の園芸品種があります。中でも、うさぎの耳のように子株を増やして成長する「バニーカクタス」が人気です。
比較的増えやすく育てやすいので、初心者にもおすすめのサボテンの一つでしょう。
柱サボテン
柱サボテンも、100均で購入できるサボテンの種類のうちの1つです。
柱サボテンと聞くと、砂漠にそびえたつ姿を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、100均ではミニサイズのものが購入できますよ。
そもそも柱サボテンとは、品種の名称ではなく「柱のような形をしている種類」の総称です。
育成ポイントはしっかり日に当てて引き締まった姿に育てること。日光不足で徒長させてしまうと折れやすくなるので注意しましょう。
強刺類
強刺類は、比較的太く鋭いトゲを持つサボテンの種類の総称です。
サボテンといえば、この強刺類を思い浮かべる方もいるかもしれません。まさにサボテンらしいサボテンともいえるでしょう。品種によっては成熟した棘が美しく色づくものもあります。
育成ポイントはトゲを美しく育てること。日焼けや日照不足でトゲが色あせてしまう品種もあるので注意しましょう。
鋭いトゲがある分扱いが少し難しくなりますが、大きく育てられた時の感動はひとしおです。
花サボテン
花サボテンは、花の鑑賞を楽しむことができるサボテンの種類の総称です。「コリファンタ」や「エキノプシス」など様々な品種のサボテンが分類されます。
花サボテンはその名の通り、大きな花を咲かせる姿が一番の魅力です。
100均の店頭に並んでいる花サボテンが花を咲かせている姿を見ることは稀ですが、育て方次第では立派な花を咲かせることができますよ。
マミラリア
マミラリアとは、トゲが小さく小さな花が楽しめるサボテンの品種のグループ名です。
マミラリアはトゲの色や形、花の色などとにかく種類が豊富で、400以上もの園芸品種があります。品種が分かりにくい100均のサボテンの中でも銘札がついているものが手に入れやすいので、初心者にもおすすめのサボテンの一つといえるでしょう。
育成ポイントは、しっかり日に当てること。日照不足だと形が崩れやすくなるので注意しましょう。
また、100均では何の種類か判別できないサボテンを「ミニサボテン」といった大まかなくくりで販売していることがよくあります。そういった所謂「銘なし」サボテンも、成長して花が咲く頃には特徴からどんな種類かある程度判別できるようになりますよ。
中にはレアな品種が出回ることもあるようです。宝探し気分でサボテン育成を楽しむのも良いかもしれません。
セリアで買えるサボテンの種類
セリアで購入できるサボテンは、比較的園芸品種の銘札がついているものが多くあります。中でも代表的な品種3つをご紹介していきましょう。
竜神木
竜神木は柱サボテンの一種です。トゲが小さく青緑色の滑らかな質感が特徴で、育つと大株になります。成長が早いので、接ぎ木などにも使用されることがあるほどです。
毎年適期に植え替えを行うことで生育がぐっとよくなりますよ。
キンセイマル
キンセイマルは鮮やかな緑色をした丸い形のサボテンです。
特徴は、なんといっても峰に沿って均等に生えた小さなトゲ。早いうちから花を楽しむことができ、白くて大きな花を咲かせます。
比較的水を好むサボテンなので、土が乾いたらしっかり水を与えるようにしましょう。
黄金司
黄金司は、マミラリア属のサボテンです。特徴は、細長いフォルムと黄色いトゲ。
成長が早いので、適切な植え替えをすれば子株をどんどん生やして増えていきます。
ダイソーで買えるサボテンの種類
幅広い観葉植物の種類を販売しているダイソーでは、扱っているサボテンの種類も豊富です。
この項では、ダイソーで購入できるサボテンの代表的な3種を紹介します。
ウチワサボテン
300ほどの園芸品種があるウチワサボテンは、ダイソーで購入できるサボテンの代表格です。
特に人気なのは「バニーカクタス」と呼ばれる品種。うさぎの耳のようなシルエットが可愛らしいサボテンです。
丈夫で育てやすく、子株を出しやすいので初心者にもおすすめの種類です。
小見出し2:ミニサボテン
ダイソーの「ミニサボテン」は、種類や園芸品種名がわからないサボテンになります。
こうした「銘なし」サボテンも、成長して花が咲く頃にはどんな種類かある程度判別できるようになりますよ。
とにかく手軽さが魅力のサボテンなので、「サボテンを育ててみたいけどどんなサボテンがいいかわからない…」という人のファーストサボテンとしてもおすすめです。
ノトカクタス
ノトカクタスは、花サボテンの別名です。育て方次第では立派な花を咲かせることができますよ。
ノトカクタスという名前のサボテンがあるわけではなく、ノトカクタスの「青王丸」や「河内丸」といった園芸品種名が付きます。
ダイソーで販売されているノトカクタスは「銘なし」であることが殆どですが、花が咲くとどんな種類か判別できることが多いようです。
キャンドゥで買えるサボテンの種類
キャンドゥのサボテンも、園芸品種の銘札がついているものが多くあります。この項では代表的な品種3つをご紹介します。
ナナコマル
ナナコマルは、マミラリア属のサボテンです。比較的レアだともいわれているので、見つけたらラッキーですね。丸みをおびたフォルムに小さなトゲが特徴で、環状の小さい花を咲かせます。
育て方のポイントは他のマミラリア属のサボテンと同様。屋外で乾燥気味に育てると締まった見映えの良い株に育ちます。
ヤマカル
ヤマカルは柱サボテンの一種です。特徴は、不規則に波打った峰。ブラジル原産で、自生する物は18メートル以上にもなる大型品種です。
鉢植えで小さいうちから群生し、上手に育てることで縦に長く成長していきますよ。
育成ポイントは寒さ対策。どちらかといえば上級者向けの品種です。
タンゲマル
タンゲマルの特徴は、峰に沿って生えた丸いトゲ。まるでポンポンのようでかわいらしいですね。
比較的湿気に強いので、日本の気候でも育てやすい品種です。冬の寒さにも強く、暖かい地域では露地栽培で越冬できるほどです。
直径15㎝ほどに成長すると、夜間にラッパ状の大輪の花を咲かせます。
100均で買えるサボテンの植え替え・害虫対策
100均で購入したサボテンは、可能な限り早めに植え替えるのがおすすめです。
100均のサボテンの中には、サボテンに不向きな観葉植物用の土に植えられていることがあるからです。
害虫対策がされていないことも多いので、植え替えを行い快適な環境に整えてあげましょう。
サボテンは植え替えの数日~1週間ほど前から水やりを控えて水を切ります。これは土を落としたり痛んだ根や古い根を整理しやすくするためです。
土が乾いたら、サボテンを鉢から出し古い土を揉みほぐして取り除きます。このときサボテンの茎や根が傷まないように注意しましょう。
根が整理できたら、水はけのよい新しい用土に植え替えます。
用土は、水はけのよいもの:保水・保肥性のあるもの=8:2位の割合のものを配合するか、サボテン専用土を使用するのがおすすめです。
植え替えた直後の水やりはさけ、およそ1週間後に水やりを開始しましょう。
サボテンの植え替え方法については、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せて参考にしてください。
100均で買ったサボテンの花を咲かせるには?
100均で買ったサボテンの花を咲かせるために重要なのは、自生環境に近い生育サイクルを整えることです。
サボテンの自生環境に近い生育サイクルを整えるポイントは2つ。
- 休眠期はしっかり休眠させる
- 日光にしっかり当てる
サボテンを休眠期にしっかり休眠させるには、休眠期の水やりをひかえることが大切です。サボテンは休眠期を迎えることで生命の危機を感じ、生育期に子孫を残そうと花を咲かせるからです。
休眠期を迎えているのに水やりや肥料を与えていると、サボテンはいつまでも休眠できません。サボテンの花を咲かせるためには、冬にしっかり休眠させてから春の生育期を迎えられると良いでしょう。
サボテンの生育サイクルを整えるのに最重要なのは、日光です。
サボテンの自生環境は、砂漠や礫地などの日差しが強い土地です。日光が足りないと1日のサイクルが整わず、結果としてサボテンの生育サイクルが乱れがちになるので注意しましょう。
ただ、品種によっては直射日光によって日焼けするものもあります。そういった品種には薄い寒冷紗などで遮光すると良いでしょう。
100均で購入できるサボテンの種類は安価で比較的丈夫という2つの特徴があり、その特徴を踏まえた上で以下の5つの分類に大きく分けられます。
- ウチワサボテン
- 柱サボテン
- 強刺類
- 花サボテン
- マミラリア
ウチワサボテンとマミラリアは、サボテンの品種のグループ名。さらにそこから「バニーカクタス」や「黄金司」という銘のついた園芸品種に分かれます。
柱サボテン、強刺類、花サボテンは形状や特徴で分類されたサボテンの種類の総称。例えば花サボテンには「コリファンタ」や「エキノプシス」など様々な品種のサボテンが分類されます。
ダイソーのサボテンはとにかく種類が豊富。何の種類か判別できないサボテンを「ミニサボテン」として売られていることが多いです。
セリアとキャンドゥのサボテンは、園芸品種名の明らかな「銘あり」のものが比較的多いようです。
100均のサボテンの中にはレアな品種が出回ることもあるようなので、宝探し気分で色々な100均をチェックしてみても楽しいかもしれませんね。