お気に入りのサボテンを増やしてみたい!と思ったことはありませんか?
砂漠などの過酷な土地に自生しているサボテンは他の植物たちに比べて再生能力が高いので、種からだけでなく様々な方法で増やすことができます。
特に子株を使ってサボテンを増やす方法は、初心者にもチャレンジしやすいおすすめの方法ですよ。
この記事ではサボテンを子株から増やす手順とコツを、胴切りや挿し木などの方法と併せてご紹介します。
子株からのサボテンの増やし方
子株でサボテンを増やす方法はサボテンの増やし方のなかでもポピュラーで手軽な方法ですが、成功させるにはいくつかのコツを押さえる必要があります。
手順ごとにポイントがあるので、順を追いながら紹介していきましょう。
まず初めに、子株を親株から切り離します。
作業の際は、トゲで手指を怪我しないよう指先に防護用ゴムが貼られている軍手やピンセットなどを使用すると安全です。
早ければ1週間、遅くとも2、3か月程で根が出てきます。
子株の根は小さく短いので、親株より粒の小さい土を使用すると安定して植えやすくなりますよ。
その後は、親株と同様に日当たりと風通しの良い場所で管理します。
元気な子株の見分け方
子株を切り離す際は、なるべく大きく元気な子株を選ぶようにします。最低でも1.5~2㎝程度の大きさに育った子株を切り離すと良いでしょう。
子株は親株に比べて保水量が少ないため、あまりに小さい子株を切り取ってしまうと乾燥から根出しの過程で枯れてしまうことがあるからです。
茶色く木のようにカラカラに乾いて硬くなっていたり、緑色が薄くなって退色しているものは状態が悪い子株です。そのような子株はそのまま育てようとしても枯れる可能性が高いですが、親株に付けたままでも見た目が悪くなりますね。
残念ですが処分してしまっても良いでしょう。
子株から育てやすい時期
サボテンの子株は、生育期にあたる春と秋に親株から切り離すと育てやすくなります。
サボテンも植物なので、根から栄養と水を吸収できないと生きられません。子株も根を出して栄養と水を吸収できるようにならないと、いずれ枯れてしまいます。
根を出しやすい生育期に子株を育て始め、肥料や水やりを控える真冬や真夏の休眠期にしっかり備えられると良いですね。
子株の水やりの頻度
サボテンの子株への水やりは親株と比べて回数が多くなる傾向にあります。
子株は、親株のように水を多く貯められません。
土が鉢底まで乾いているかどうかの判断基準は人によって様々ですが、土に刺しておいた爪楊枝や竹串などを抜いて乾き具合を確認すると確実です。
また、子株は根が短いため水を吸い上げる力も弱いです。
深い鉢に植えられている子株は鉢底付近の土から水を吸収できないことが多く、土がいつまでも乾かないため根腐れしやすくなります。
サボテンの子株を植える鉢は、親株より浅めのものを選ぶようにしましょう。
挿し木でサボテンを増やす方法
根のない子株も、そのまま乾いた用土に植え付ける挿し木で増やすことができますよ。
挿し木でサボテンを増やす際の注意点は2つ。
特に、根が出たかどうか気になって何度も土から掘り出してしまうのは厳禁。出かかっている根を傷つける可能性があるので、最低でも2~3週間は触らず様子を見ましょう。
挿し木のメリットは根が出るのを待たなくてよいことですが、水やり開始のタイミングが見極め辛いというデメリットもあります。
可能であれば少しでも発根させてから用土に植えるようにしたほうが良いでしょう。
胴切りしてサボテンを増やす
胴切りは主に根腐れや徒長したサボテンを仕立て直す際に用いる用法ですが、柱サボテンなどを増やす時にも使える方法です。
まず、消毒したカッターナイフなどを使ってサボテンの胴体部分をカットします。このとき、元気な緑色部分を切り離すよう注意が必要です。
カットした部分は、風通しの良い明るい日陰に置いて切り口を乾燥させます。発根促進剤があれば乾燥する前に切り口に薄くまぶしても良いでしょう。
生育期であれば1~2か月ほどすると切り口から根が出てくるので、乾いた新しい用土に軽く植え付けます。
植え付け直後の水やりはさけ、数日~一週間後に水やりを開始するようにしましょう。
サボテンは種からだけでなく様々な方法で増やすことができます。特に子株からサボテンを増やす方法は、初心者にもチャレンジしやすいおすすめの方法。
根を出しやすくするために、切り口が乾く前に発根促進剤をうすくまぶすのもおすすめですよ。
根が出てきたら、水はけのよい用土に植えつけます。
子株の根は小さく短いので、親株より粒の小さい土を使用すると植えやすくなります。
また、作業の際はトゲで手指を怪我しないよう指先に防護用ゴムが貼られている手袋やピンセットなどを使用すると安全です。
子株が出来ていたらお気に入りのサボテンを増やすチャンスです。この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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