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サボテンの育て方

サボテンの胴切り方法!ステップは大きく分けて4段階!

サボテンの育て方や手入れの方法の一つとして紹介されることが多い「胴切り」。

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根元や幹が腐ったり枯れたりするとだめになってしまう植物は多いですが、強い生命力を持っているサボテンは胴切りという方法で復活させることができます。

胴切りは文字通り、サボテンを途中でカットして仕立て直したり、株を増やす方法です。「切る」と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、ポイントを押さえれば成功させることができますよ。

この記事ではサボテンの胴切の手順と成功させるポイントを、失敗してしまう原因や根が出ない時の対処方法などと併せてご紹介します。

サボテンの胴切り方法

LOVEGREEN(ラブグリーン)

サボテンの胴切り方法のステップは大きく分けて4段階。

  1. 道具を揃えて消毒する
  2. 涼しく乾燥した環境でカットする
  3. 断面を乾燥させ根を出させる
  4. 用土に植え付ける

それでは、順を追って説明していきましょう。

道具を揃えて消毒する

サボテンをカットする際に最低限必要な道具は2つ。

  • よく切れる刃物(カッターナイフなど)
  • 指先に保護がついている手袋かピンセット

可能であればルートンなどの発根促進剤を用意しておきます。

また、これらの道具は事前にしっかり洗浄・消毒しましょう。特に刃物は念入りに消毒を行います。これは切り口から雑菌が入って腐るのを防ぐためです。

涼しく乾燥した環境でカットする

胴切り作業は、涼しく乾燥した環境で行いましょう。これは切り口を早く乾かし、カビなどの菌が付着するのを防ぐためです。また、サボテンへの負担を減らすこともできます。

カットの際は、緑色でハリがあり元気な部分のみを切りとるようにしましょう。根腐れや病気の場合は、変色している部分を完全に切り落とします。変色箇所が残っているとそこから再び腐り始めてしまうので注意が必要です。

作業の際はトゲで怪我をしたり、サボテンを落とさないよう注意しましょう。指先に防護用ゴムが付いている手袋やピンセットなどを用いると安全です。

断面を乾燥させ根を出させる

カットした部分は、新聞紙の上で断面を乾燥させて根を出させます。このとき、断面に土や汚れが付いていないかしっかりチェックします。断面に付着した土や汚れから腐ることがあるからです。

また、断面を乾かす際は新聞紙などで軽く包んで立てた状態で乾燥できるとなお良いです。根が出てきた時に下に伸びるので、植え付けやすくなりますよ。

早く根を出したい場合は、断面が乾く前に発根促進剤をまぶしても良いでしょう。

土に植え付ける

カットした部分に根が出たら、乾いた水はけの良い用土に植え付けます。この時、古い土は使わないようにしてください。古い土には、雑菌や害虫が潜んでいる可能性があるからです。

根腐れした株を胴切りしている場合は、古い土に植え付けると再び根腐れする危険があるので特に注意が必要です。

植え付け直後は水やりせず、数日〜1週間後に水やりを開始します。これは、植え付けの際に根についた目に見えない傷から雑菌が入るのを防ぐためです。

サボテンの胴切りをする際に消毒を徹底する理由

サボテンの胴切をする際に消毒を徹底する理由は3つ。

  • 細菌の繁殖をふせぐため
  • 腐敗菌を移さないため
  • 切断面にカビを生やさないため

胴切されたサボテンの切断面は非常に無防備な状態です。刃物の消毒が不十分だと、刃についた目に見えない汚れや細菌が原因で切断面から腐ることがあるので注意しましょう。

特に、根腐れしたサボテンを胴切した際は念入りに刃物を消毒しましょう。腐った部分を切断した際、刃物についた腐敗菌を正常な部分に移してしまうことがあるからです。1回切るごとに消毒すると安全です。

また、消毒を徹底することで乾燥段階で切断面にカビが生えるのを防止することもできます。

細心の注意を払ってサボテンの胴切りをしよう

サボテンの胴切り作業をする際に特に注意したいポイントは2点。

前述の項までに解説した「消毒を徹底する」ということと、「トゲに注意」するということです。

繰り返しになりますが、胴切に使う刃物はしっかり消毒しましょう。これは細菌や腐敗菌の増殖・移染を防ぎ、切断面にカビが生えるのを防止する為です。

切断の度に消毒をするとより安全です。

トゲに注意するのは、作業時の怪我防止とサボテンへの負担を軽くするためです。
また、作業でサボテンに触れる際は素手で触らないようにしましょう。素手で胴切り作業をするとトゲが指に刺さるため、しっかり支えられず切断面がいびつになってしまったりサボテンを落としてしまう危険性があるからです。

本来カットするべきでないところを傷つけてサボテンを弱らせてしまう可能性もあります。

サボテンに触れる作業の際は、指先に防護用ゴムが付いている手袋やピンセットなどを用いると安全です。

サボテンの胴切りに失敗する条件とは?

サボテンの胴切りに失敗してしまう原因として考えられるのは主に4つ。

  • 刃物の消毒が不十分
  • 切断面の乾燥が十分ではない
  • 発根が完全でないものを用土に植え付けた
  • 本体から切り離した部分が小さすぎる

胴切の失敗原因で一番多いのは、胴切りに使用した刃物の消毒が不十分であることです。

きちんと消毒されていない刃物でサボテンを切ると、刃についた目に見えない汚れや細菌が原因で切断面から腐ることがあります。可能な限り、1か所切るごとに刃物を消毒することを心がけましょう。

切断面の乾燥が不十分でも、胴切に失敗してしまいます。また、胴切りしたサボテンを多湿環境に置いていると、切り口がいつまでも乾かないためカビが生えやすくなります。

胴切り作業は乾燥した涼しい場所で行い、カットした部分は風通しの良い場所でしっかり乾かすようにしましょう。

カットした部分の発根が不完全な状態で土に植えても、失敗することがあります。

発根したばかりの根は繊細です。折れたりちぎれたりしやすいので、植え付けの際は特に注意しましょう。可能であれば数センチ位に根が伸びてから用土に植え付けるとうまくいきます。

サボテンから切り離した部分が小さすぎると、根出しの段階で枯れてしまうことがあります。

胴切りでカットされた部分は、水やりができるようになるまで1~2か月前後もの間栄養や水を摂取できません。先端からカットする箇所までの長さは、最低でも2、3センチ~5㎝は欲しいところです。

サボテンの胴切り後に黒くなる理由

サボテンが胴切り後に黒くなってしまうことがあります。考えられる原因は3つ。

  • 乾燥時に長時間直射日光に当ててしまった
  • 胴切り作業した環境が悪かった
  • 病気

サボテンを長時間日光に当てると、黒く変色することがあります。胴切後に切断面を乾燥させる際は、長時間日光に当てないようにしましょう。

紫外線消毒と考えても日光に当てるのは30分程度に留め、その後は明るい日陰に移動させましょう。それ以上は切断面が痛む原因になってしまいます。

また、胴切り作業を行った環境が悪い場合も、サボテンが黒く変色してしまうことがあります。胴切作業は、乾いた涼しい場所で行うようにしましょう。

ここまではストレスが原因で黒くなっている場合。注意したいのは、切断面からから病原菌が入ったことが原因で黒くなっている場合です。

切り離した部分やサボテン本体がどす黒く変色して柔らかくなってしまっていたら、もう諦めるしかありません。

黒い変色は、黒くされ病などの感染力の強い深刻な病気が原因であることもあります。

こうならないために、道具や切断面はしっかり洗浄と消毒を行いましょう。

サボテンの胴切りで根が出ないとき

胴切りしたサボテンになかなか根が出ないときは、以下の3つの方法を試してみると良いでしょう。

  • 発根促進剤
  • 草木灰
  • 切断面に日光を当てすぎない

切断面が乾く前にルートンなどの発根促進剤を塗布することで、発根を早めることができます。このとき、切断面にびっしりと塗り付けるのではなく薄くまぶす程度に塗布するとうまくいきますよ。

草木灰は、昔からある肥料の一つで、植物の成長に不可欠な要素の1つであるカリウムを含みます。

カリウムは主に根に作用すると言われています。ただ、即効性はないので草木灰を塗布した際はゆっくり乾燥させるようにしましょう。

切断面を乾燥させる際は、日光に当てすぎないことも大切です。これは切断されたことで大きなダメージを受けたサボテンに、これ以上負担をかけないようにするためです。

サボテンになるべく負担をかけないように胴切りを行うことで、ダメージを軽減してより早く根を出させることができますよ。

サボテンの胴切りに最適な時期

サボテンの胴切りに適した時期は、春か秋の生育期です。

胴切りされたサボテンが成長するには、切断されたダメージから回復し根を出して栄養を吸収する必要があります。その回復と根出しに適しているのが、生育期という訳です。

また、夏と冬はサボテンの胴切り作業を控えたほうが良いでしょう。

夏はサボテンの生育が緩慢になる時期。加えて湿度と温度が高く胴切りの傷口が腐りやすい時期です。

冬はサボテンの休眠期にあたります。休眠期のサボテンは、根から水や栄養をほとんど吸い上げません。つまり、胴切りの傷口を塞いで根や芽を出すためのエネルギーもあまり吸収できないということです。

梅雨と春秋の長雨が続く時期も避けた方がベターです。長雨が続くと、胴切り後の切り口がなかなか乾かず腐りやすくなるためです。

胴切り作業をする日は、天気予報を目安に決めても良いですね。

とはいえ、根腐れなどで一刻も早く胴切りをしなくてはならない場合もあるかもしれません。そんなときは、温室や室内で植物育成用ライトなどを使用して生育期を再現するとよいでしょう。

サボテンの胴切りをする理由

サボテンの胴切りをする理由は3つ。

  1. 仕立て直すため
  2. 栄養を行き渡らせるため
  3. 復活させるため

それでは、詳しく解説していきましょう。

形が崩れたサボテンは、胴切りすることで元の美しい姿に仕立て直す事ができます。

風通しの悪い場所や日照が不足した環境に長期間置かれたサボテンは、ひょろひょろと間延びして徒長したり、色褪せて残念な姿になってしまいます。

そんなときは、胴切りを行うことで元の綺麗な形に仕立て直しましょう。

形が崩れた部分は切り落として、先端の元気で締まった部分を使うのがポイントです。

胴切りは、サボテンの株全体に栄養を行き渡らせる効果ももたらします。大きく育ちすぎたサボテンは、栄養が全体に行き渡りにくくなります。

そして栄養が足りない箇所が木のように干からびて硬くなったり部分的に成長が止まったりしてしまうのです。歳をとった老齢のサボテンも栄養の偏りが出やすくなります。

そういったサボテンは定期的に胴切りして分割する事で、株全体に栄養を行き渡らせる事ができますよ。また、同時に子株を増やすこともできるので一石二鳥ですね。

根腐れや病気で枯れかかっているサボテンも、胴切りすることで復活させることができます。

根元がだめになったサボテンも、胴切りで腐った箇所や変色している箇所を完全に取り除いて植えなおせば再び元気に生長してくれるようになりますよ。


サボテンの胴切方法のステップは大きく分けて4段階に分けられます。

  1. 道具を揃えて刃物をしっかり消毒する

刃物を消毒するのは、切り口から雑菌が入って腐るのを防ぐため。

  1. 涼しく乾燥した環境でカット作業を行う

涼しく乾燥した環境でカットすることで切り口を早く乾かし、サボテンへの負担を減らすことができます。

  1. 断面を乾燥させ根を出させる

可能であれば立てて乾燥させます。早く根を出したい場合は、断面が乾く前にルートンなどの発根促進剤をまぶすのもおすすめ。

  1. 水はけの良い新しい用土に植え付ける

古い土には、雑菌や害虫が潜んでいる可能性があります。新しい用土を使いましょう。

 

サボテンの胴切を成功させる最重要ポイントは、とにかく切り口を清潔に保つこと。雑菌が入らないよう注意すれば、胴切は比較的成功しやすい方法です。

根元がダメになってしまった植物はその時点で諦めなくてはいけないものも多いですが、サボテンはそうではありません。

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胴切りは、強い生命力を持っているサボテンだからこそできる復活方法だと言えますね。

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