あなたはサボテンに向かって話しかけたことはありますか?
サボテンに話しかけるなんて、ちょっと寂しい人みたい…と思われるかもしれませんが、案外多くの人が話しかけたことがあるようです。
サボテンに話しかけることには何か不思議な効果でもあるのでしょうか?ここでは、その不思議について話していきたいと思います。
サボテンに話しかけるとどうなる?
サボテン栽培をやったことがある人の中には、『サボテンに話しかけると良く育つ』と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際に私も、お花屋さんでサボテンを買った時に「たくさん話しかけてあげてくださいね〜」と店員さんから言われたことがあります。
植物のことをよく知る店員さんにまで言われると、サボテンに話しかけながら育てると良く育つ、というのはあながち嘘では無さそうですね。
では、どうして『サボテンに話しかけると良く育つ』と言われるのか、その理由を探ってみましょう。
話しかけることで空気の振動が伝わる
サボテンに話しかけた時、サボテンの周りではどのようなことが起こっているのでしょうか。
人の声は空気を振動させることによって伝わります。植物も人と同じように、空気の振動を通して音を感知できるという研究があります。
音楽や音声を植物に聞かせると、成長が促進されるというものです。
サボテンに話しかけることによって、人の声が空気を振動させ、その振動によってサボテンの成長が促されるということです。
こういった研究は昔からされており、サボテンに限らず、植物に音楽を聞かせたり、話しかけたりする人が多く存在する理由の一つでしょう。
話しかけることで二酸化炭素量が多くなる
次に考えられるのは、人の呼気に含まれる二酸化炭素の影響です。
植物は光合成することによって二酸化炭素を消費し、酸素や糖を作り出します。その糖を栄養にして成長するのです。
つまり、日光や水が十分あり、より多くの二酸化炭素を吸収できれば、より大きく成長できると考えられます。
サボテンに話しかけることで二酸化炭素の量が増え、結果としてサボテンが良く育つということです。
人が触れることで接触形態形成を刺激する
植物には感情はないと考えられていますが、何かが葉にあたったというような感覚はあると言われています。
この何かが触れたという感覚が刺激となり植物に変化を及ぼすことを接触形態形成と言います。
あなたはサボテンに話しかける時、サボテンのトゲを触ってみたことはありませんか?
こうした刺激が続くと、植物は身を守るためにその部分の成長を抑制しようとします。
自然の中では、昆虫や動物による食害などから身を守るために、植物にはこのような機能が備わっていると考えられています。
触れられた部分の成長を抑制するので、形が変わったり、他の部分がより大きく成長したりといった変化が現れます。
サボテンに話しかける時によく触れていると、このような変化が生じ、良く育っていると感じる可能性があります。
話しかけることで愛情・育成意欲が高まる
これは容易に想像がつくことですが、サボテンに話しかけることで、サボテンに対してより愛情が湧き、育成意欲が高まり、結果としてサボテンが良く育つということがあります。
もともとサボテンは、水をたくさん必要とせず、育てやすい観葉植物として楽しむ方が多い植物です。しかし、世話が楽だと思って放置していると枯れてしまうことも多々あります。
サボテンに話しかけていると愛情が湧き、上手な育て方を調べたりとお世話の内容も変わってきます。
また、サボテンに話しかけることで、自然とサボテンの様子を見る回数も増え、水は足りているか、葉肉の色に変化はないか、など日頃の変化を見落としにくくなります。
ですが、可愛いからといってついつい水をあげ過ぎて枯らしてしまった、という方も多いので、正しい水の量や、水のやり方をしっかり把握して育てる必要があるので注意が必要です。
私も、サボテンに綺麗な花が咲いたら、「かわいい花だね〜」と声をかけたり、暑い夏には、「気持ちいいね〜」と話しかけながら水をあげたりしていました。
また、嬉しいことがあった時、ちょっと落ち込んだ時、悩んだ時、サボテンは何も返事はしてくれないけど、じっと話を聞いてくれます。
そんな心の友のような存在にもなり得ます。
いつも話を聞いてくれる可愛いサボテンに、もっと元気になって欲しい、もっと良い環境で育ててあげたいと思うのは自然なことですよね。
奇跡のような都市伝説も!
これまで、『サボテンに話しかけると良く育つ』ことについて述べてきました。
いかがでしたでしょうか。あなたも話しかけてみたくなりましたか?
最後に、サボテンに話しかけていたらこんなことが起きるかも⁉︎という話を紹介します。
花が咲いた
サボテンを育てていて、何年も花が咲かなかったのに、話しかけながら育てるようになったら花が咲いたというのです。
私も実際、「かわいい花を咲かせてね〜」と話しかけながら水をやると、たくさん花が咲きやすいと感じたことがあります。
サボテンの花が咲くには、日光や水の管理など、いくつかの条件が必要ですが、話しかけることでサボテンに何らかの影響があるのではないかと感じられた出来事でした。
死にかけていたサボテンが生き返った
変色してしまって死にかけのサボテン。もうダメだと諦めてしまいがちですが、「元気になってね」と話しかけながら世話をしたところ、サボテンが復活しみるみるうちに元気になったという話があります。
サボテンにもお世話をしてくれる人の諦めないぞ!という意思が伝わったのかもしれませんね。
棘が消えた
サボテンといえば、ぷっくりとした葉肉にトゲトゲがチャームポイントですよね。
しかし、サボテンに向かって「愛してるよ、大好き」と話しかけ続けた結果、トゲトゲが抜け落ち、ぷっくりつるつるのサボテンになった!という話があるのです。
サボテンも人と同じように、もしかしたら言葉の意味を理解して、トゲトゲしい態度を改めることがあるのかもしれませんね。
さあ、あなたも話しかけてみたくなったでしょう。サボテンに話しかけながら育ててみたら、サボテンの新たな一面に出会うことができるかもしれませんよ。
またまだ科学的には証明されていない部分もありますが、実際にサボテンに話しかけながら育てている人の間では、話しかけることの効果を感じている人が多く存在するようです。
『サボテンに話しかけると良く育つ』というのは本当にあることなのでしょう。