「元気に育っていると思っていたサボテンが急に倒れてしまったが、原因に予想がつかない」そんなこともあるかと思います。
サボテンの成長は目に見えなくても気付かない間にしっかり成長していて、その少しの変化がサボテンにとっては大きかったりします。
日々の観察を欠かさないで、よりサボテンに寄り添った育て方をしてみませんか?
サボテンが倒れる原因を、詳しくみていきましょう。
サボテンが倒れる原因
サボテンが倒れる原因は「徒長」「根腐れ」「病気」の3つがあります。
よくある順番にみていきますね。
徒長
まず、聞き慣れない単語かもしれませんが、原因として「徒長」が考えられます。
全く別の単語を想像してしまいますが、「とちょう」と読みます。
これは植物の成長が間延びしていることをいい、スタイルもひょろひょろしています。
見た目が良くないのはもちろんですが、一番は中身が弱いことです。
人間でよく表現する、「体が弱い体質」といったところでしょうか。
害虫などに抵抗する力もふるいません。
そのうち、サボテンが倒れてしまうことが考えられます。
根腐れ
サボテンは水やりが難しいとよくいわれていますが、水やりをしすぎたり、水やりが適切でも土の水はけが悪かったりすると根元から腐ってしまう根腐れを引き起こします。
そうすると、ふやけたように根元が腐って弱るのでサボテンが倒れる原因のひとつとなってしまいます。
病気
人間も体質が弱いと風邪をひきがちだったりしますよね。それと同じで、サボテンも病気になりやすくなります。
先ほど害虫による影響も受けやすいとありましたが、害虫の被害にあうと菌が繁殖しやすくなり腐ってしまうのです。
つまり、サボテンが倒れる原因となりますよね。
ここまで、大まかなパターンをみてきました。では次に、より原因を詳しくみていきましょう。
日照不足による徒長が原因で倒れる
サボテンは太陽に向かって成長していきます。
日照不足だとより太陽の方に伸びようとして無理な成長をしてしまうのです。
徒長だと芯がしっかりしないまま伸びてしまうのでサボテンが倒れる原因となってしまうというわけです。
特に生育期は日当たりを考えてサボテンの置き場所を決めましょう。
肥料のやり過ぎによる徒長が原因で倒れる
サボテンはあまり肥料が必要ないといわれています。なぜなら、サボテンは土の栄養分を吸うことで十分に育つためです。
特別大きく育てたい時などに肥料を使用しますが、普段から頻繁に肥料をあげていると徒長の原因となってしまうのです。
この場合も強く成長できていないため、サボテンは疲れ果てて倒れてしまう可能性があります。肥料がサボテンの気持ちを急かしてしまうんですね。
サボテンの成長は目に見えるほど分かりやすくはないのが普通です。焦らず見守りながら育てていきましょう。
高温による徒長が原因で倒れる
先ほど、日照不足で太陽に少しでも近づこうとして徒長してしまうとありましたが、日当たりを気にしすぎてより暖かい所にサボテンを置いておくと、これまた徒長してしまう可能性があります。
直射日光でなくても暖かさでサボテンが勘違いしてしまい成長を頑張りすぎてしまうようです。
頑張りすぎて弱く育ち結果倒れてしまうのはとても切ないですので、特に気を付けたいポイントですね。
多湿による徒長が原因で倒れる
こちらは意外と休眠期に起こりやすい事象なのですが、多湿によって徒長してサボテンが倒れてしまうこともあります。
休眠期は水やりの回数が減り多湿とは無関係のように感じますが落とし穴が冬の加湿器です。
休眠期には寒さを避けるためサボテンはほぼ室内にいることが多いですが、暖房をつけていることで加湿器もあわせて使用しがちですよね。
サボテンにとって水やりの頻度は適切でもそこに加湿器が加わればかなり多湿になってしまいます。
さらに暖房があるため「休眠できていない」というわけですね。
休眠期は生育期でないため、そもそも大きく成長しません。
そのため徒長という中途半端な姿になってしまうんですね。
もちろん夏の高温多湿の気候が徒長の原因となることもありますので、あわせて気を付けましょう。
水のやりすぎによる根腐れが原因で倒れる
ここまで徒長に関わる事象をみてきましたが、それ以外にもサボテンが倒れてしまう原因はあります。
サボテンについつい水をあげすぎてしまうのはあるあるですよね。
それによってサボテンが枯れてしまうのもよく知られています。
これは、多すぎる水でふやけたようになってしまい根腐れを引き起こしています。
ふにゃふにゃと根元から柔らかくなっていますので、サボテンは倒れてしまうのです。
傷から雑菌が入って腐敗して倒れる
また、胴切りが原因でサボテンが倒れてしまうこともあります。
増えすぎた子株を切りたい時や挿し木で増やしたい時などにサボテンを切りますが、切り口の手当てが不十分になってしまった場合そこから雑菌が入って腐敗してしまうとあります。そうすると、その部分から折れてサボテンが倒れてしまうことがあるのです。
何をするにも、ひとつひとつの作業を抜かりなくこなすことが大切ですね。
サボテンが倒れる原因はたくさんありました。
ひょろひょろと伸びてしまう「徒長」腐ってしまって枯れる原因にもなる「根腐れ」さらには「病気」でした。
徒長だけでも複数の原因があり、どんなシーンでもサボテンが倒れてしまう可能性を秘めていました。
日照不足や肥料のやりすぎ、高温多湿、水やりのしすぎなど、ひとつを気を付ければ避けられる問題ではありません。
日々の観察、早期発見でサボテンの成長を見守りたいですね。