お気に入りのサボテンが折れてしまったという経験はありませんか?
サボテンが折れてしまうと、もうダメになってしまったのでは…と育てるのをやめてしまう方もいるかもしれません。
諦める前にちょっと待って!折れてしまったサボテンも、条件によっては適切に処置を行うことで修復出来る場合があります。
この記事では、サボテンが折れたときの修復方法について、接着剤を使った修復方法や折れないようにするコツなどと併せてご紹介します。
サボテンが折れたときの修復方法
サボテンが折れた時の修復方法は、折れた部分の状態によって対処が若干異なります。サボテンが折れてしまったときは、まず切り口をよく見てみましょう。
切り口が緑色をしていてみずみずしいようであれば、強い衝撃を受けたなどの物理的な外因で折れてしまったと考えられます。この場合、サボテン自体は元気です。折れた部分から発根させることで復活させましょう。
春と秋の生育期であれば2〜3週間で根が出てきますが、休眠期にあたる真冬や生育が緩慢になる真夏は根が出るまでに数ヶ月以上かかることもあります。気長に待ってくださいね。
根が出たら、水はけの良い新しい用土に植え付け、数日〜1週間後に水やりを開始します。
根元の部分は切り口をしっかり乾燥させ、今まで通り管理します。
梅雨時期などの湿度が高い時期は、切り口から雑菌が入らないよう注意が必要です。園芸用の殺菌剤があれば切り口に塗っておきましょう。
折れてしまった時期や品種にもよりますが、数ヶ月後には切り口が閉じて再び成長を始めるか新しい葉や子株が出てきます。
切り口が茶色く変色してぶよぶよに柔らかくなっているときは、根腐れや小さな傷から雑菌が入って腐敗したなどの内的原因で折れた可能性があります。
この場合は、まず腐敗部分がどこまで及んでいるか確かめる必要があります。
しかし、腐敗部分が限定的な場合は変色箇所を取り除いた後に復活させることが可能です。
緑色の元気な部分のみを切り取り、切り口を乾かしましょう。その後は、外的要因で折れたサボテンの復活方法と同じ。
風通しの良い明るい日陰で根が出るまで管理し、根が出たら乾いた新しい用土に植え付けて一連の作業は完了です。
再び腐ってしまわないよう、風通しと日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。
サボテンが折れた場合接着剤で修復できる?
折れたサボテンを接着剤で修復することもできますよ。
切り口を乾かさずにつなぎ合わせる、接ぎ木という方法を用います。
接着剤は切り口を繋ぎ合わせるのに使いますが、接着剤を塗る場所と量には注意が必要です。
とはいえ接着剤だけでは固定しきれない場合もあると思います。そんなときは、木綿糸やタコ糸などをサボテンのトゲにかけ、切断面を固定しましょう。このとき、サボテンの頂点を抑えるようにひもをかけるとうまくいきますよ。
目に見える汚れがついていなくても、接ぎ木をする前には切り口を水で洗い流すかアルコール消毒すると安心です。
サボテンが折れたら再生できるかの見極め方
折れたサボテンが復活できるかどうかの見極めポイントは1つ!ずばり折れた箇所の状態です。
折れた箇所がみずみずしく緑色をしているようなら、切り口を乾燥させて根出しをさせるか接ぎ木で再生が可能です。
折れた箇所が茶色く変色して柔らかくなっているときは、変色している部分を切り落として腐敗部分がどこまで及んでいるか確かめましょう。
株全体が変色して柔らかく腐っているときは、残念ながらもう再生出来ません。
折れたサボテンはどうすればいい?
折れたサボテンは、少なからずダメージを負っています。
砂漠などの過酷な土地が原産のサボテンは高い再生能力を持っています。
時期によっては折れたまま放置しても復活することもありますが、なるべく早く適切な対処をすることでより早く確実に復活させることができますよ。
サボテンが折れてしまったら折れた箇所をよく確認し、折れた原因にあった対処を行いましょう。
そもそもサボテンが折れる原因とは?
サボテンが折れてしまった原因は、大抵の場合切り口から判断することができます。サボテンが折れてしまったときは、切り口をよく観察してみましょう。
うっかり鉢を倒してしまうなどの外的要因でサボテンが折れてしまうのは、不慮の事態が原因だったりして仕方ないこともありますよね。とはいえサボテンが折れてしまうことは出来る限りさけたいもの。
実はサボテンを育てる時にちょっとしたポイントを押さえるだけで、サボテンが折れてしまうことをある程度防ぐ事ができます。
次の項で詳しくご紹介していきましょう。
サボテンが折れないようにするには?
サボテンが折れないようにするには、大きく分けて2つのポイントを押さえる必要があります。
ぶつかったり鉢が倒れてしまったりした時にサボテンが折れてしまうのは、出来る限り避けたいですよね。
特に大きく育ったサボテンは、重心が高くなるため鉢が倒れやすくなります。鉢底石を重たいものに変えたり、陶器の鉢を使って重心を調節すると良いでしょう。
小さな鉢は目が荒く重さのあるステンレスの籠などにまとめると倒れにくくなります。
また、柱サボテンなどは何もしなくても自重で折れてしまう事があります。支柱を立て、綿糸やタコ糸で固定すると折れにくくなりますよ。
サボテン自身を丈夫に育てることで、折れにくくすることもできます。
サボテンを丈夫に育てるには、日光と風通しが欠かせません。
日当たりと風通しが悪い場所に長期間置かれたサボテンは、徒長といってひょろひょろと間延びした姿になり弱って折れやすくなります。
弱ったサボテンは虫害などで傷を負いやすくなったり、根腐れしやすくなってしまいます。
水やりの頻度にも注意が必要です。サボテンの水やりの基本は土が鉢底までしっかり乾いてからたっぷりと与えること。
サボテンに水やりをするときは、土が鉢底までしっかり乾いていることを確認してから与えるようにしましょう。
根腐れ予防は、丈夫なサボテンを育てる上で一番大切なことといっても過言ではありません。
折れてしまったサボテンも、適切に処置を行うことで復活させることができます。
切り口が緑色をしていてみずみずしいときは、折れた部分を発根させることで復活させます。
根元の部分は切り口を乾燥させ、今まで通り管理します。
梅雨時期などの湿度が高い時期は、切り口から雑菌が入らないよう注意しましょう。殺菌剤を用いても良いですね。
切り口が茶色く変色してぶよぶよに柔らかくなっているときは、まず腐っている部分がどこまで及んでいるか確かめます。
変色している部分を切り落としたとき、サボテン全体が変色して柔らかくなっていたら残念ながら復活させる事は出来ません。しかし、腐っている部分が限定的であれば変色箇所を取り除いて復活させることが可能です。
砂漠などの過酷な土地が原産のサボテンは、他の植物たちと比べて非常に高い再生能力を持っています。
折れてしまったのをそのまま放置しても自然に復活することがありますが、なるべく早く対処をすることでより確実に復活させることができますよ。
お気に入りのサボテンが折れてしまうのはとても残念なこと。
諦めて育てるのをやめてしまう方もいるかもしれませんが、早めの対処をすることで復活できる確率がぐんと上がります。諦めずに修復方法を試してみてくださいね。