植物がダメになる場合、「枯れる」と表現し、「腐る」とはなかなか言いませんが、サボテンに関しては度々「腐る」と表現します。
それは、サボテンが元気をなくす原因に理由があります。
その他一般的な植物が枯れる時、水をあげ忘れたなどが原因で枯れてしまい、どちらかというと「カラカラ」なイメージをもちますよね。
もちろんサボテンも「カラカラ」でも枯れてしまいますが、水のやりすぎや湿気の未対策などで元気をなくすパターンが多く、それが「腐る」という表現につながっています。
つまり、サボテンを育てるには、腐ってしまった場合の対処方法をきちんと知っておかないといけないというわけです。そんな、いざという時のための対処方法をまとめてみました。
サボテンが腐る場合の対処方法
サボテンは腐ると、変色したりぶよぶよと柔らかくなってしまいます。見た目が悪くなって、腐っていると気付く場合が多いです。
腐ったものは諦める、そんな風に考えていませんか?
例えば、食品が腐ると捨ててしまい、食べることはありませんが、サボテンでその考え方はもったいないのです。
腐っていないキレイな断面が見えたら、とりあえず大丈夫です。
そうならないために、早期発見を心掛けましょうね。
切り取った断面を消毒・乾燥したら、次は植え替えです。
腐っていた時の土に戻しても、また腐ってしまう道を通りますので、必ず新しい良い環境を整えてあげます。
サボテンが腐る原因とは?
先ほど、腐ったサボテンを放っておくと悪化するとありましたが、決して放っておくことが直接的な原因になって腐るのではありません。
むしろ、サボテンの休眠期の冬場は、水やりはせずに、放っておいている状況に近いかもしれません。
では、なぜサボテンは腐るのでしょうか?3大原因をみていきます。
カビ
まずは、カビです。
サボテンは室内で育てることも多いですが、それでもカビは繁殖します。布団にカビが発生するのと同じように、風通しの悪さと湿気がカビを繁殖させます。
サボテンにカビが繁殖したら、今一度置き場所の環境を見直さなければいけません。
また、室外なら害虫の排泄物がカビを繁殖させてしまうことがあります。
日光に当てすぎた時の葉焼けの姿に似ていて、「まぁいいや」と対処を後回しにしがちになりやすい事象ですので、気を付けましょう。
根腐れ
次に、根腐れです。
初心者がサボテンを腐らせてしまう原因として、一番多いのがこれです。こちらは、根が腐っているわけですから、土の環境を見直す必要があります。
水はけが悪く、菌が繁殖してしまっています。
菌が繁殖する土に戻すわけにいかないので、必ず植え替えをしましょう。また、土をブレンドするなどの水はけを良くするための工夫もオススメです。
そもそも、土の工夫以前に、単純に水をやりすぎていたり、湿気対策を怠っている場合が多いです。今日は水をあげていないのに土が湿っているなど、少しでも違和感を感じたら日頃の世話を見直しましょう。
栽培環境
それから、サボテンを育てる時の栽培環境です。
サボテンにとって悪い環境とは、日当たりが悪かったり、反対に直射日光すぎたり、暑すぎたり、寒すぎたりなどです。
まずは置き場所が本当にサボテンにとって良い環境なのかどうか、サボテン中心に考えてみてください。
閉めきって暗い室内に置きっぱなしにしていないか、真冬なのに室外に出しっぱなしにしていないかなど、少しでも思い当たれば、置き場所を移動させたりする工夫が必要です。
サボテンの腐る原因がカビの時の復活方法
サボテンにカビが見えたら、カビ取り剤でカビを取り除くことができます。
しかし、カビに内側まで深くやられていると、その部分を切り取らないといけないので、この時点でしっかり見極めましょう。また、風通しが悪いとカビが発生しやすいので、置き場所も考慮しましょう。
サボテンの腐る原因が根腐れの時の復活方法
除菌した刃物で切り取ったら、断面を30分ほど日光に当て、その後、新聞紙にくるんで日陰に移動して乾燥させます。
根が生えてきたら水はけの良い新しい土にお引っ越しです。
この時、いきなり強い日光に当てると急なダメージとなりますので、徐々に慣らしていきましょう。
サボテンの腐る原因が栽培環境の時の復活方法
サボテンになんとなく元気を感じられない時、一番最初に見直すのが栽培環境です。
いくつかサボテンを育てていて、とある品種のサボテンだけ腐りってしまう、なんていうこともあります。
サボテンそれぞれに、そんなに大差はありませんが、違いはあります。
高温多湿は強いが寒さに弱い、という品種もありますが、反対に、高温多湿が弱くて寒さに強い、という品種もあります。
また、いわゆるまだ赤ちゃんで、長時間の日光がダメージになりやすかったり、反対に、生育期なのに日光が足りなかった、というパターンもあります。
なかなか調節は難しいですが、日頃の様子見チェックで成長が悪かったりしたら、栽培環境を見直すべきタイミングというわけです。
サボテンの腐るパターンが複数ありましたが、どれに関しても、日頃の観察が重要だということでした。
すぐに対処しないと悪化してしまい、早期発見と早期対処がポイントとなることも分かりました。
サボテンは少しのダメージなら復活させることができます。
諦めてしまうとサボテンライフがもったいないので、サボテンのお世話を思い切り楽しんでみてくださいね。