暑い夏には水をたっぷりあげるとすくすく育つサボテン、可愛いですよね。サボテンを育てるうえで、一番やりがちな失敗というと、根腐れです。
そして、根腐れしてしまったサボテンの対処で多いパターンが、「もう水をあげてはいけない」と勘違いされてしまい、放っておかれてしまいます。
根腐れしたサボテンを放っておいても、決して復活はしません。復活どころか、菌が繁殖してしまい、弱ってしまう一方です。
根腐れの対処方法をちゃんと知っておきましょう。
根腐れしたサボテンの復活方法!
根腐れしたサボテンは放っておかないとありましたが、では、どうしたら良いのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
根腐れ部分をカットする
まずは、根腐れしたサボテンを優しく土から出して、土を払いましょう。
その際の刃物はしっかり除菌しておき、また、切り口も消毒しましょう。除菌シートでも、専用の除菌剤でも構いません。
その後、日光に当てて除菌した切り口を30分程度、しっかり乾燥させます。
しっかり乾燥させるのに「30分は短いな」と感じる人もいるかもしれませんが、それは、乾燥させるステップが2段階あるためです。
新聞紙で包み乾燥させる
切り口の乾燥2ステップ目です。
実は、完全に乾かすのは日向ではなく、日陰なんですね。
根腐れのケアをしたはずなのに、サボテンが全く復活しない。そんなことにならないためにも、こういった勘違いしやすいポイントは気を付けましょう。
ちなみに、水をよく吸収してくれるため新聞紙を使用しますが、よく吸収するからといってティッシュなどの柔らかいものは向きません。
根が生えたかどうか確認する度にティッシュをめくりますが、破れてキレイにめくれず、サボテンに異物としてくっついてしまう可能性があるためです。
しっかり対策をしているつもりでも無駄な対処になってしまいますので使用する小物までちゃんと気を付けましょう。
根が出たら植え替える
根腐れの大きな原因は水のやりすぎですが、単純に水の量が多いだけでなく土の水はけの悪さも原因のひとつとして考えられるためです。
土の水はけの悪さが原因だった場合、植え替えをしないとすると再び水はけの悪い土に戻すことになりサボテンは復活せず同じ結果です。
また、水はけが悪いと同時に、根腐れしてしまったサボテンが植えられていた土は少なからず菌が繁殖しています。
単に水やりの量が多くて、土の水はけは良かったとしても植え替えをしないのは間違いです。
すっきりキレイな優しい環境をつくってあげましょうね。
サボテンが根腐れする原因
繰り返しになりますが、ここまでに出てきた、サボテンが根腐れする理由をまとめてみましょう。
水のやりすぎ
まずは、水のやりすぎですね。
そして、単純にあげる水の量が多いパターンと、水の量は適切でも土の水はけが悪くて結果的に水のやりすぎとなっているパターンがありました。
水のやりすぎを防ぐためには、あげる水の量の再確認と、土の水はけを整えることが重要です。
菌の繁殖
次に、菌の繁殖でしたね。
サボテンが根腐れすると、その腐ってしまった部分には菌が潜んでいます。
また、根腐れの対処のために胴切りを行いますが、刃物などの触れる道具の菌に関してもデリケートです。
菌を寄せ付けない対策を徹底しましょう。
環境が合っていない
それから、サボテンが根腐れするということは、そもそもの環境が合っていません。
土の水はけ環境や日光の当たり具合、風通しはどうかなど、サボテンが心地よく育つことのできる環境が整っているかどうか今一度確認してみましょう。
画像で確認!サボテンが根腐れしたときの見分け方
では次に、胴切りしてしまう前に、サボテンが本当に根腐れしているのかどうか見極めるためにも、画像で状態を確認していきましょう。
変色している
まずは視覚で分かりやすいことを確認してみましょう。
基本的には、サボテンが変色する時には茶色に変色します。この時、赤みがかった茶色であれば、根腐れしている可能性が高いといえます。
ちなみに、白みがかった薄い茶色に変色していれば、葉焼けしています。
葉焼けも根腐れを引き起こす可能性は十分にありますが、まだ根腐れをしていなければ軽傷で済みます。
そう考えると、根腐れは本当に赤信号です。赤茶色の変色に気付いてしまったら早急に対処しましょう。
ぶよぶよしている
感触でも根腐れに気付くことができます。
軽く触って、柔らかくぶよぶよした感じがあれば、根腐れしているといえます。
トゲのあるサボテンの場合は、手袋を使用して触りますが、根腐れをしていたら手袋を使用していてもぶよぶよした感触が分かるはずです。
また、視覚でも柔らかくなっているためにしわしわになっているはずです。シワが寄って身が疲れていそうだったら、根腐れを心配しましょう。
サボテンが根腐れしたら復活するかどこで判断する?
いざ根腐れのケアをしようとした時に、本当に復活するのか不安になりますよね。
とりあえずダメな部分は切ってあげないと悪化する一方ですから、思いきって胴切りしましょう。
その時、内側の深いところまで変色していなければ、復活を見込めます。つまり、症状が部分的で、切ってみて変色していないキレイな面が出てきたら大丈夫です。
根腐れにも進行具合があります。
重ねての話になりますが、重症になる前に、早期発見を心掛けましょう。
サボテンが根腐れしそうなときの対処方法
軽傷なら復活できると、ここまでも何度か出てきていますが、本当に軽傷なら放置しておいても良いのか、という話になります。
先ほども、根腐れしていない軽い日焼けなら大丈夫と書きました。
根腐れの第一段階と考え、「このサボテンは根腐れしそうかな」と、少しでも引っかかる点があるのなら、すぐに対処するのがオススメです。
根腐れはサボテンのトラブルの代表ですが、サボテンを育てるうえでの、覚えておくべき対処法の代表としても、是非位置づけておきたいものです。
初心者でも簡単にできますし、できればサボテンを育て始める前には知識として入れておきたいですね。
サボテンを末永く立派に育てるためにも、トライしてみてくださいね。