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サボテンのトラブル

サボテンが変色したときの対処法!色別に対策を解説!

なんだか最近サボテンの色が変わってきた気がする…。ということはありませんか?

サボテンが変色してしまったとき、原因が分からないとちょっと焦りますよね。

他の植物たちに比べて成長や変化が分かりにくいサボテンが変色しているということは、サボテンに何かしらの変化があったということです。

ここでは、サボテンが茶色・赤・黄色・黒・紫・白に変色したときの原因と対処方法を、それぞれご紹介します。

サボテンが変色したときの対処法

サボテンが変色してしまう原因は様々で、変色した色だけでなく変色箇所の状態によって対処方法を変える必要があります。

また、サボテンが変色している時の状態は大きく分けて3つあり、原因と対処が大きく異なります。

  • 変色部分が乾いている
  • 変色部分が湿って柔らかくなっている、またはしぼんでいる
  • 害虫やカビが付着して変色している

変色部分が乾いているとき

変色箇所が乾いていてハリがあり、緑の元気な部分と質感が変わりない場合は、紅葉や成熟などの生理現象による変色であることが多いです。

病気ではないので、基本的にはそのまま生育が可能です。

病気になってしまったと焦らないために、銘札を参考に図鑑などで確認したり、購入した時の写真を撮っておくとよいでしょう。

変色箇所がカラカラに乾いて色あせていたり、木の樹皮のように硬くなる、またはかさぶたやサビのようになっている場合は、葉焼けや「木質化」の可能性があります。

葉焼けが原因で変色しているときは明るい日陰で静養、「木質化」で変色しているときは用土の栄養状態や水やりの頻度を見直します。

また、アカダニなどの極度の乾燥状態で発生しやすいによる虫害も、赤茶色のかさぶたのような変色箇所が斑点状に現れ徐々に広がります。

アカダニの発生を確認した時は、細かい霧吹きで葉水をやったりダニ用の殺虫剤を用いて対処しましょう。

変色部分が湿って柔らかいとき、またはしぼんできたとき

変色箇所が湿って柔らかかったりしぼんでいる時は、基本的にはどんな色になっていても根腐れや病気を疑います。

変色するだけでなくしぼんでいるということは、生理現象だけで対応できない相当なダメージを受けていると考えられるからです。

サボテンを風通しの悪い場所や日照の足りない場所に置いていたり、水はけの悪い土に植えていると根腐れを起こしやすくなります。

変色部分を切除し、緑色の部分を良く乾かして植え直します。その後は日当たりと風通しの良い場所に置き場所を変えたり、水はけのよい土に植え替えましょう。

病気で柔らかくなっているときは、他のサボテンや観葉植物への伝染をふせぐため一刻も早い対処が必要になります。根腐れ同様、変色した部分を切除して植え直すことで対処します。

ウチワサボテンなどの葉や節で分かれている品種の一部が変色しているときは、その部分を切除して切り口に抗菌剤を塗って乾かします。

病原菌は変色していない箇所にも及んでいることがあります。念のため新しい用土に植え替えたほうが良いでしょう。

害虫やカビが付着して変色している

サボテンの害虫駆除をやってみたの画像

害虫やカビが付着して変色しているときは、一刻も早く害虫やカビを取り除きましょう。

害虫の分泌物や排せつ物を養分として繁殖するカビもいますし、害虫やカビによって弱った株は病気になりやすくなるからです。

目に見える害虫はピンセットや歯ブラシで削り取り、殺虫剤を使用します。カビが生えているときはカビ取り剤を使用し対処します。

植え替えの時にはオルトラン等の殺虫剤を鉢底近くの用土に混ぜて虫害を予防しましょう。

また、普段からサボテンを風通しや日照が悪いところに置かないなど、サボテン自体を弱らせないことも害虫予防になります。

サボテンが茶色に変色したときの対処法

変色して黄茶色くなったサボテン

サボテンの茶色に変色したときによく見られる状態は大まかに分けて2つあります。

  1. カラカラに乾燥して硬い
  2. ぶよぶよと湿って柔らかい

サボテンが薄茶色に色あせて乾燥しているのは、葉焼けか「木質化」している可能性があります。

葉焼けしたサボテンは白っぽく色あせてしぼんだり、茶色いかさぶたのようなものができることもあります。

「木質化」したサボテンは根元の部分が樹皮のように硬くなっていたり、部分的に成長が止まってシワシワに硬くなります。

葉焼けは人間の日焼けや火傷のようなもので、木質化は悪化した環境から身を守るために木のように硬くなっている状態です。

葉焼けしてしまった株は、風通しの良い明るい日陰に移動させてしばらく直射日光に当てないようにします。難しい場合は薄手の寒冷紗やティッシュを1枚かぶせて日光を和らげるとよいでしょう。

また、室内管理していた株を室外に出す時には、徐々に日光に当てる時間を増やして紫外線に慣らして葉焼け対策を行いましょう。

「木質化」してしまったときは、置いている場所が極端に寒すぎたり暑すぎたりしないか見直して、置き場所を変えるなどの環境改善を行いましょう。

根腐れを恐れるあまり、水やりをまったくしないでいて木質化してしまうこともあります。

サボテンも植物なので水や栄養が必要です。冬季でも2週間に一度は用土が渇きすぎていないか確認して水やりの頻度を見直しましょう。

茶色に変色した部分がぶよぶよと柔らかくなっていたり溶けたようになっている場合は、主に根腐れや病気が原因です。

サボテンが根腐れや病気で茶色に変色するのは、過湿状態や風通しの悪い環境が原因であることがほとんどです。

早めに変色した部分を切除し、変色部分が広がるのを防ぎましょう。切り口には観葉植物用の抗菌剤を塗って乾かします。

根腐れや病気が原因で茶色に変色しているときは、変色していない箇所や用土の中に菌が残っていることがあります。水はけのよい乾いた新しい土に植え直したほうが良いでしょう。

植え直しの際は殺虫剤を鉢底部分の土に混ぜると良いです。

根元が変色してしまっているときは、緑色の元気な部分が残っていればその部分を切り離して明るい日陰で良く乾かし、根が生えた後に植え直します。

変色部分を切除したり植え直したりした株は、数日間明るい日陰で静養後、日当たりと風通しの良い場所に置き場所を変えて生育環境の改善を行います。

サボテンが赤色に変色したときの対処法

ギムノカリキウム・緋牡丹錦が変色!病気対策を実施 – ゆるぷ

サボテンが赤色に変色したときによく見られる状態は大きく分けて2つあります。

  1. 変色箇所が乾いていて緑の部分と質感が同じ
  2. 根元や芯が赤くなり柔らかい

まずは変色箇所が乾いていてハリがあり、緑の部分と質感が変わりない場合。株全体が元気なら紅葉していると考えられます。

紅葉は植物の生理現象なので枯れているわけではありません。どうしても紅葉させたくない!という拘りがなければそのまま生育が可能です。

ただ、日光に対して同じ向きに鉢を置いておくと紅葉に偏りが出てくることがあります。時々鉢の向きを変えてあげると良いでしょう。

一方、根元や芯が赤くなってぶよぶよに柔らかくなっているときは根腐れや赤腐れ病などの病気を疑います。

表面が無事でも芯が腐って変色していることがあるので、まずは根がぐらついてないかを確認しましょう。

根腐れしているときは、変色箇所を切除して緑の部分を明るい日陰で乾かして根を出させます。根が出たら乾いた水はけのよい土に植え直します。

植え直した後は2~3日明るい日陰で静養させ、日当たりと風通しの良い場所に置き場所を変えましょう。

サボテンが黄色に変色したときの対処法

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サボテンが黄色に変色したときによく見られる状態は大きく分けて2つあります。

  1. 変色箇所が乾いていて硬い
  2. 変色箇所が柔らかくしぼんでいる
黄色に変色した箇所が乾いているときは日照不足によって退色していると考えられます。

日照不足による退色は室内管理で見られやすい状態です。

サボテンが黄色になっていても、サボテン自体にハリがあり根元がぐらついていなければ、環境改善で復活させることが可能です。

早めに日当たりと風通しの良い場所に置き場所を変えてあげましょう。難しい場合は観葉植物用の栽培ライトを使用するとよいです。

変色箇所が柔らかくしぼんできたり根元がぐらついてきた場合は、根腐れを起こしている可能性があります。

緑色の元気な部分を切り離した後に明るい日陰で乾かして発根させ、水はけのよい新しい用土に植えなおします。

植え直した後は2~3日後に水やりを開始し、日当たりと風通しの良い場所に置き場所を変え、環境改善を行います。

サボテンが黒色に変色したときの対処法

Yahoo!知恵袋

サボテンが黒色に変色したときに見られる状態は、大きく分けて3つあります。

  1. 根元が黒く柔らかくなっている
  2. 表面に黒い斑点が見られる
  3. トゲの根元にすすのようなものが付着

根元が溶けたように黒く柔らかくなっているときは、黒くされ病の可能性があります。

黒くされ病はキャベツなどのアブラナ科によくみられる病気で、気孔や害虫の食害による傷口などから病原菌が侵入したことで発症します。

残念ながら一度感染すると対処方法がなく、他のサボテンに伝染することもあるので処分するしかありません。

サボテンを風通しや日照が悪いところに置かないようにしたり、殺虫剤で虫害を予防するなどしてサボテン自体を弱らせないようにすることが予防になります。

サボテンの表面に不自然な黒い斑点が発生したときは、黒斑病の可能性があります。

黒斑病は、高温多湿状態が続いたり水はけの悪い土に植えているときに発症しやすい病気です。
水やりの頻度や時間帯を見直したり、水はけの悪い土や鉢底穴がない鉢に植えているときは植え替えを行って対処します。
棘の根元にすすのような黒い粉状のものが付着しているときは、すす病の可能性があります。

すす病はカイガラムシやアブラムシなどの害虫の排泄物や分泌物を栄養源として繁殖するカビが原因で発症します。

カビ取り剤でカビを取り原因となる虫を排除し、殺虫剤を使用し対処します。

サボテンが紫色に変色したときの対処法

サボテンが赤色(紫色)になるという現象について | スーパーサボテンタイム

サボテンが紫色に変色すると他の色に変色したときに比べて毒々しい感じになるので、ちょっと焦りますよね。

サボテンが紫色に変色したときに見られる状態も、大きく分けて2つに分けられます。

  1. 変色箇所が乾いていて緑の部分と質感が同じ
  2. 変色しているだけでなくしぼんでいる
変色箇所が乾いていてハリがあり、緑の部分と質感が変わりない場合は、急な寒さに当たったことが原因として考えられます。

室内から室外管理に切り替えた直後、急な寒さに当たると一晩で紫色に変色してしまうこともあります。

春先や秋口などの昼夜の寒暖差が激しい時期にサボテンを室外管理に切り替えるときは気温に注意しましょう。

サボテンの変色箇所は元に戻らないこともありますが、寒さが原因で紫色になったときはしっかり日光に当ててあげると2か月ぐらいで元に戻ることが多いです。

葉焼けに注意しながら暖かい場所でしっかり日光に当ててあげましょう。

ただ、紫色に変色するだけでなくだんだんとしぼんで艶やハリがなくなってきたときは注意が必要です。

サボテンが紫色に変色するときは、急な冷え込みや植え替えなどの急激な環境変化によるストレスが原因であることが多いです。

しぼんで柔らかくなっているということは相当弱っていると考えられるので、明るくあたたかい日陰で静養させましょう。この時サボテン本体に直射日光に当てないよう注意します。

サボテンが白色に変色したときの対処法

サボテンに白カビ発生!梅雨時に気を付けることと対処法 | IN NATURAL STYLE

サボテンが白く変色したときに見られる状態は、大きく分けて2つに分けられます。

  1. 変色箇所がカラカラに乾いて色あせている
  2. サボテンの表面や棘座の綿毛以外に不自然に白いものが付着している

サボテンの表面が白っぽく色あせてカラカラになっている時は、葉焼けを起こしている可能性があります。

葉焼けは人間の日焼けのようなもので、厳密に言えば病気ではありません。そのまま育成することも可能ですが、どうしても見た目は悪くなってしまいます。

葉焼けしてしまった株は明るい日陰に移動させて静養させましょう。

室内管理から室外管理に切り替えたときなど、急な直射日光に当たったサボテンは特に葉焼けしやすいので注意が必要です。

サボテンを室外に出すときは徐々に日光に当てる時間を伸ばして紫外線に慣らし、葉焼け対策を行いましょう。

日差しが強い真夏は白い寒冷紗で薄く遮光したり、葉焼けしやすい品種はティッシュを1枚かぶせても良いです。

サボテンの表面にトゲの根元の綿毛以外の白いものが不自然に付着しているときは、うどんこ病やカイガラムシなどによる虫害が考えられます。

うどんこ病はカビ菌が原因の病気です。日照不足や水はけの悪い土に植えていたことによる過湿、風通しの悪い環境に長く置かれたことが原因で発症します。

薬剤を散布後、置き場所を変えて育成環境の改善を行いましょう。

また、変色していない箇所や用土にもカビの胞子が残っている場合があります。可能であれば新しい用土に植え替えを行った方が良いでしょう。

カイガラムシが発生する原因も風通しの悪さや日照不足です。
成虫はピンセットや歯ブラシなどで削り取り、幼虫は薬剤散布をして対処します。

害虫を取り除いたあとは、日当たりの良い場所に置き場所を変えて環境の改善を行いましょう。


サボテンが変色したときは、変色した色だけでなく変色部分の状態によって原因と対処方法が異なります。

変色箇所が乾いていてハリがあり緑色の部分と質感が変わらない時は、紅葉や株の成熟などの生理現象による変色。

病気になったと慌てないためにも、購入した時の写真を確認したり、品種が分かるときは図鑑などで確認してみましょう。

変色箇所が乾いてカラカラに硬くなっているときは、強すぎる日差しに長時間当たったことで起こる葉焼けや、水分不足や寒さが原因の木質化が考えられます。

いずれも環境改善を行うことで対処が可能です。

変色箇所が湿って柔らかくしぼんでいるときは主に根腐れや病気が原因。サボテンの根元がぐらついて根腐れしているときは変色箇所を切除し、緑色の部分を乾かして植えなおすことで対処します。
害虫やカビが付着して変色しているときは、原因となる虫やカビを取り除いた後、殺虫剤などの薬剤を用います。

サボテンが変色しているということは、サボテンに変化が起こったということ。変色箇所を観察して、原因にあった対処をすることが大切です。

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