「身内が亡くなりました」
友人からそんなことを告げられた時、あなたは友人に、なんと返してあげられるでしょうか。
突然そんな事を告げられると、誰しも言葉に詰まってしまいますよね。
「なんと言っていいのかわからない……」
「だけど、友人が傷つく言葉は避けなければ……」
そんな時に間違った言葉をかけてしまう事だけは、避けたいですね。
それでは、あなたはきちんとお悔みの言葉を言えるのか?
チェックしてみましょう!
そもそもお悔みの言葉なんていつ使うの?
お悔みの言葉とは、亡くなった方の死を悼み、悲しむ気持ちを込めて伝える言葉です。
通夜や葬儀に参列できないなど、直接伝えることができない場合には、メールや手紙でお悔みの言葉を伝えることもあります。
基本的には正しいマナーではありませんので、注意しましょう。
お悔やみの言葉、なんて言ったらいいの?
訃報の知らせが入った時、一般的にはなんと伝えるか知っていますか?
伝える相手は、家族を失った悲しみの中にいることでしょう。
慎重に言葉を選びたいですね。
☆一般的なお悔やみの言葉
「この度はまことにご愁傷さまでした。」
「心からお悔やみ申し上げます。」
「心からご冥福をお祈りいたします。」
「皆様の胸中、お察しいたします。」
などがあります。
言ってはいけない言葉もあるの?
立場や関係によってもさまざまな言葉がありますが、間違った言葉だけは伝えないようにしたいですね。
お悔みの言葉としてのタブーは、「重ね言葉」を使わないこと、不幸を連想させるような言葉「忌み言葉」は使わないことです。
重ね言葉とは……
「度々」 「重ね重ね」 「くれぐれも」 「返す返す」 「いよいよ」
など、同じ意味の言葉を重ねた言葉の事を言います。
こういった言葉は、不幸が繰り返す、ということを連想するので避けましょう。
忌み言葉とは……
「浮かばれない」 「迷う」 「苦しむ」
などがあります。こちらも、不幸が続くことを連想させる言葉なので、使わないようにしましょう。
また、仏教ではよくても、神式やキリスト教では忌み言葉になるものもあります。
「成仏」 「供養」 「冥福」
などは仏教では使用できる言葉ですが、神式やキリスト教では忌み言葉にあたりますので注意しましょう。
身内を亡くした方を、さらに追い詰めるような言葉は使わない。
常識の配慮といえますね。きちんと覚えておきましょう。
親しい友人に、もっとカジュアルに伝えたい
では、親しい友人にはどのようにお悔みの言葉を伝えたらいいのでしょうか?
普段カジュアルに会話をする友人に
「この度は誠にご愁傷さまでございました。」
なんて伝えるのは、少し違和感がありますよね。
テンプレートを伝えただけのようで、気持ちが伝わらないような気もします。
そんな時は、多少カジュアルな表現に直しても、マナー違反にはなりません。
自分らしい言葉で、悲しみの気持ちを伝えてあげましょう。
例えば……
「大変だったね。私で力になれることがあったら、なんでも言ってね」
と、寄り添う気持ちを伝えるといいでしょう。
「こういう時、なんて言っていいかわからないけれど……」
と言って、言葉をつなげるのも自然で気持ちが伝わりやすいと思います。
「つらい時に、力になれなくてごめんね。あまり気を落とさないようにね」
「残念だったね。ちゃんと眠れてる?」
など、相手を気遣う言葉があると良いかもしれません。
相手が親しい友人の場合では、大事なのは形式ではなく気持ちです。
大変な立場である人を、少しでも支えられるような言葉がかけられるとベストでしょう。
まとめ
☆「お悔みの言葉」とは、故人の死を悼む言葉です。
☆突然の知らせにも対応できるよう、「この度はまことにご愁傷様でした。」くらいの簡潔な挨拶は覚えておきましょう。
☆不幸が続く、繰り返すことを連想させる「重ね言葉」や「忌み言葉」はタブーです。しっかり覚えて、言わないよう注意しましょう。
☆親しい友人には多少崩した言葉であなたらしく気持ちを伝えてもOK! 故人や、残された友人を思う気持ちをきちんと伝えて差し上げましょう。
病気、事故、老衰など人の死は時に突然やってきます。
また、どんなに長生きできても、死は避けられないものです。
もちろんあまり経験したいことではありませんが
お悔やみの言葉を普段から勉強しておき、いざという時に友人を支えてあげられる一言が咄嗟に出てくるような、素敵な人になりたいですね。