小さくてかわいいハムスターですが、飼い主さんがハムスターに噛まれるという話もよく聞きます。
ハムスターに噛まれてしまう理由は様々あり、ハムスターは噛みたくて噛んだというよりは、これ以上こないで!と威嚇していたのを無視してしまったからということがあります。
今回は、ハムスターの威嚇行動や、威嚇の鳴き声ちついてご紹介していきたいと思います。
威嚇はハムスターにとってかなり良くない状態です。改善できるようにしましょう。
ハムスターの鳴き声による威嚇行動
ハムスターは縄張り意識が強い動物です。
そのため、自分の縄張りに侵入してきたり、自分自身の身に危険が及ぶと感じた場合には、本能的に威嚇行動をとります。
ジジジと短く、小さく鳴き声をあげる
ハムスターが巣箱から顔だけをだして、ジジジと鳴くことがあります。
ハムスターは自然界でこの鳴き声を出すことはありません。
私たちからすると、ハムスターの縄張りの臭いはわかりませんし、ケージの掃除もしなくてはいけません。
ジジジと短く、小さな声だけで威嚇している場合は、まだ初期の警戒段階と言えるでしょう。
ジーーーと長めになく場合
ジジジの時に比べると、警戒心のレベルが上がっています。
ハムスターにとって、怖いという感情とともに、怒りが少し混ざっているかんじです。
このような場合の時は近づかないで、そっとしておいてあげましょう。
また、飼育環境に何らかの原因があって、ハムスターに強いストレスが溜まっている可能性があります。
1度見直すと良いでしょう。
ギーギーと大きな声をあげながら、歯を向きだしにしてくる場合、または歯をギーギーと鳴らす時場合
ハムスターのとる、威嚇行動としては最高レベルの怒りを表していると言えるでしょう。
歯をむき出しにして、前足を挙げながら威嚇してくる場合は完全に、臨戦態勢です。
ケージ越しでも向かってくることがありますので、ちょっかいを出したり、こちらが威嚇するような行動をとるのは絶対にやめましょう。
普通飼育していれば、ここまでの状態になることはありません。飼い主としてひびのせっしかた、飼育環境ををしっかり見直すことが大切になります。
キッキッキッ!と高く短い声で鳴く場合
こちらは、人間にたいしてというよりは、多頭飼いしててハムスターに対しての鳴き声になります。
もうやめてくれー!という鳴き声になります。
多頭飼いをしていない限りは、聞くことの無い鳴き声で、多頭飼いをしている人は、しっかりと1匹ずつ飼うことが大切になります。
また、キッキッキッ!となきながら、お腹を見せている場合が多いです。
もう何もしないからやめてくれ!といったポーズになります。
見かけた場合はすぐに止めるようにしましょう。
ハムスターの喧嘩は死ぬまで止まらないことがあります。
気づいたらすぐに離してあげましょう。
ハムスターの臭いによる威嚇
あまり知られていませんが、ハムスターは鳴き声や行動だけでなく、臭いによっても威嚇行動をとる事があります。
ハムスターには自分の縄張りを主張するための臭腺がついていますが、その臭腺から臭いのある分泌液を出して威嚇することもあるのです。
これは意識的に行っているのか、それとも縄張りを守らなければならないという緊張感から、無意識に発せられるのかは分かりませんが、鳴き声や威嚇行動とともに独特の臭いがしてくることがあります。
これは飼い主に対してだけでなく、ハムスター同士でも同様なため、多頭飼いしている場合や別々に飼育していても、近くに別のハムスターのケージが置かれている場合に起こります。
メスに比べてオスの臭腺はより発達しているため、臭いによる威嚇行動がわかりすく、さらにゴールデンハムスターは、ドワーフハムスターよりも、強く臭いを発します。
もし、別々に飼育しているのに、鳴き声をあげたり、臭腺からの臭いで威嚇行動を取っている場合は、ハムスターにとってかなりストレスになっているはずです。
ケージを置く部屋自体を別々にするなど、ハムスターのストレスを軽減する処置をとってください。
まとめ:ハムスターの威嚇について
ハムスターの威嚇についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
可愛がっているハムスターに威嚇されてしまうと非常に悲しいですよね。
しかし、ハムスターは本能に従って行動しているわけであって、私たち飼い主のことを心から嫌いでそのような、行動をとっているわけではありません。
ハムスター飼育の基本を忠実に守って、一生懸命お世話してあげれば、その気持ちはしっかりと伝わるはずです。
ハムスターに威嚇されてしまうのは、ほとんどが飼育を始めて間もない期間です。
その時にハムスターに嫌われてしまったと、諦めずに一生懸命にお世話を続けてあげてください。
ハムスターも環境に慣れていないだけのことがほとんどなので、きっとこれからはよい関係を築いていけるはずです。