可愛い癒し系のハムスター。飼っている方も多いのではないでしょうか?
そんな可愛いハムスターですが、寒い冬が続いたある日。
「ハムスターの体が冷たい・・・」
「動かないので様子を見たら、硬くなっている!?」
そんな経験をしたことはないでしょうか?
我が家のハムスターも、ある寒い日の朝、目を閉じてじっとしていて、触っても動かず、そして冷たく硬くなっていたのですごく慌てふためいた経験があります。
「もしかして、死亡して死後硬直?」
一瞬そう思ってしまいました。
きっと誰もがそう思うかもしれません。
けれど、ハムスターは寒さに耐え切れず「疑似冬眠」という状態になることがあります。
私はたまたま友人から聞いていたので、もしや、と思いました。けれど、それを知らない子どもたちは動かないハムスターを手に、呆然としていたのを覚えています。
ですが、適切な処置をしたおかげで、我が家のハムスターは無事、回復しました。
今回はハムスターの冬眠と死亡の見分け方、そして硬い場合と、疑似冬眠から復活する方法もあわせて書いていこうと思います。
冬眠と死亡の見分け方
実は、ゴールデンハムスターは冬眠をすることが出来ますが、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターをはじめ多くの種類は冬眠をしません。
ここでいうハムスターの冬眠とは分かりやすく言えば、低体温症です。
なので、体は冷たく、硬くなってしまっています。
よく死後硬直と間違われてしまいがちですが、まずはハムスターの様子を注意して観察してみましょう。
呼吸を確認する
冬眠中ですので、ゆっくりではありますが呼吸をしています。
ひげがわずかでも動いていないか、お腹や背中が上下していないかなどよく観察してみましょう。
亡くなっている場合は、もちろん呼吸はありません。
体に弾力があるかどうか
死後硬直とは違い、固まっていてもその体には弾力があります。
手足(関節)が動かせるかどうか、体、おもに皮膚に柔らかさが残っているかどうか確認してみましょう。
目や口が開いていないか
目や口が開いていないか確認してみましょう。
しっかりと閉じていれば疑似冬眠の可能性が高いです。
毛並みがそろっているか
毛並みに乱れがないか確認しましょう。
寝ぐせと見られる乱れはあるものの、明らかにきれいにそろった毛並みであれば、疑似冬眠の可能性が高いです。
逆に、明らかに寝ぐせとは違うごわごわとした変な乱れ方をしている場合は、死亡を疑った方がいいかもしれません。
以上が、冬眠と死亡を見分ける大きなポイントです。
もし体が硬くなってしまって、なかなか分かりづらい場合は、以下の方法を試してみましょう。
体が硬くなってしまっている場合
渇いている金属製のスプーンや、細く割いたティッシュを、ハムスターの鼻先に近づけてみましょう。
スプーンが曇ったり、ティッシュが揺れたりしたのであれば、冬眠の可能性が高いです。
すぐに処置してあげましょう。
疑似冬眠から復活する方法について
疑似冬眠からの起こし方は、ハムスターを温めてあげることです。
ですが、ただ温めればいいというわけではありません。
急激に温めてしまうと、心臓に負担がかかりすぎて、死に至るリスクが大きくなります。
まずは、少しずつゆっくりと時間をかけて温めてあげましょう。
そのためには、まずは部屋を温めてあげましょう。
ハムスターの適正気温は20℃~25℃なので、それに近い室温になるまで温めます。
部屋が温まったら、手のひらで包み込むようにして、自分の体温を使って30分くらいを目安に温めていきます。
ある程度温まったら、今度は、カイロをタオルで巻いて、その上に乗せて、じんわりと温めるようにしていきます。
カイロ以外にも、専用のヒーターや湯たんぽ、お湯を入れたペットボトルでも温めてあげることが出来ます。
ただし、どの場合でも直接温めることだけは避けてください。
温度が高くなりすぎて、ハムスターの体への負担が大きくなってしまいます。
必ず、タオルなどで巻いてから温めてあげてください。
この状態で30分から1時間ほど様子を見ましょう。
ぴくぴくとヒゲや手などが動いてきたら、目覚めてきている証拠です。
この後もゆっくりじんわりと温め続け、目が覚めてきたら、ハチミツや砂糖を溶いた白湯を、スポイトでゆっくり少しずつ飲ませます。
いきなりあげてしまうと、気管支に入ることがあるので要注意です。
ある程度目覚めたら、病院で見てもらうことをおすすめします。
ハムスターの健康状態を把握してまた楽しくハムスターと暮らしていきましょう!
まとめ
- ハムスターは冬眠しない
- 冷たく固くなってしまうのは疑似冬眠(低体温症)をしている可能性があります。
- 呼吸、弾力、口と目の開き、毛並みを確認します。
- ゆっくりじんわりと時間をかけて温めます。
- 念のため、病院でも見てもらいましょう。
以上です。