人間同様、ハムスターの妊娠もとっても注意が必要なんです。
しっかりとした知識がないと、ハムスターの繁殖することはかなりの確率で出来ません。
今回は妊娠期間と同時に繁殖方法などもご紹介していきたいと思います。
♢ハムスターが繁殖できる条件!
まず年齢が重要になります。ハムスターは生後3ヶ月で発情期を迎え、繁殖できるようになります。ペットショップで販売されているハムスターは生後1ヶ月前後であることが多いため、2ヶ月ほど飼育したら妊娠可能な年齢になります。生後1年になると、人間でいう30歳になるため、難産で死ぬリスクが上がります。元気で活力がある、生後3ヶ月~1年の間に繁殖させましょう。
そしてハムスターの親が健康でなければ繁殖は出来ません。餌のあげすぎによる肥満や、餌不足による痩せすぎ、運動不足、ケガなどがないように注意しておきましょう。
さらに環境も大切です。飼育を始めたばかりのハムスターは新しい環境に慣れておらず、繁殖するどころではありません。まずは新しい飼育環境や飼い主さんに慣れてもらうところから始めて下さいね。犬や猫など他の小動物の匂いも強いストレスになるので、近づけないようにしましょう。
♢ハムスターの繁殖について!
まず、ハムスターは1回の出産で何匹産むかご存知ですか?
ゴールデンハムスター急のハムスターは、6匹~10匹。ジャンガリアンハムスタークラスですと、3匹~5匹になります。
繁殖を繰り返す度に出産する赤ちゃんの数は増えていき、最終的には15匹くらいになります。
お見合いから子離れまで2ヶ月ほどなので、1生涯で、10匹×5の50匹ほどの赤ちゃんを産むことができます。
そしてハムスターの繁殖時期は気温が18~27度になる春から夏にかけてです。飼育下では年中繁殖することが出来ますが、温度の変化がないようにエアコンを使っておきましょう。
出産にかかる時間は、深夜から翌朝にかけて行われ、3時間~5時間が目安になります。
♢ハムスターの妊娠から出産まで!
ハムスターが妊娠してから出産するまでの期間は、2週間~3週間になります。
まず、出産のためのケージや環境を整えましょう。
メスのハムスターがケガをしないように、ケージは二階建てや高さがあるものを置かないようにしてください。
床材をたくさん入れ、巣箱は赤ちゃんが入るくらいの大きさのものを選びます。ストレスを感じさせないように、騒音がなく、人目につかない場所にケージを置いておきましょう。
妊娠したハムスターは食欲旺盛になるので、沢山の餌を与えてください。餌はペレットだけではなく、野菜などを与えてバランスを考えるようにしましょう。
ハムスターのメスは出産が近くなると、巣箱にたくさんの底材を詰め込んで、巣作りを始めます。
妊娠直前のハムスターはとても神経質で、人が近づくと強いストレスを感じるため、水換えや餌やりの時はそっとしておいて下さい。この状態で3日ほどそっとしておくと、巣箱で産卵していますよ。
繁殖の注意点は、ハムスターは血の繋がりがある親子や兄弟で繁殖させると、奇形や障害を持って生まれる可能性が高くなるので、絶対に繁殖させてはいけません。
♢ハムスターの妊娠は見た目でわかるの?
ハムスターが妊娠したか調べる方法は素人には難しいです。何故かと言うと、出産間近まで体に変化が無いということと、人間と違って生理がないからです。
なので、もしハムスター同士が交尾して餌の量を変えてないのに、メスの体重が増えていたら妊娠している可能性があります。
ですがこの方法だとなかなか難しいですよね。
そんな時に、妊娠しているか確認する方法があるんです。
1つは、メスハムスターのお腹が張っているのと胸が張っているか、ということ。
2つ目は、メスのお尻ら辺に白い固まりみたいなものがついていないか?
この2つはメスの体に現れる特徴となっています。
お尻に白い固まりみたいなものが着いていたら、それは交尾したサインになります。
ただし、24時間経ってしまうと取れてしまうので常に観察することが大切になります。
この二つは体に現れる変化で1番わかりやすいと思います。
♢まとめ
ハムスターの妊娠についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後にもう1つ注意点なのですが、飼い主さんはハムスターの繁殖に手を出さないようにしてください。出産後もです。
お手伝いしたくなる気持ちはとてもわかりますが、ハムスターは子育て上手なので手助けをすると逆効果になってしまいます。
そして1番のポイントは、絶対に赤ちゃんには触れないでください。
ハムスターは鼻が良いので、たとえ1本の指が赤ちゃんに触れただけで、違う生き物と認識してしまうのです。その結果、頑張って産んだ赤ちゃんを食べてしまったり、育児放棄をしてしまうのです。
そうさせたい為にも、ママハムスターに任せてあげましょう。