中華料理でのマナーをあなたは知っていますか?
フレンチの様に厳しいものは無いようですが、本格的な中華料理店で食事をする際に覚えておきたいマナーです。
円卓での座り方
中華料理店でよく見かける円卓のよさは、なんと言っても全員の顔が見やすく、会話などのコミュニケーションが取りやすい事です。
この円卓テーブルのおかげで、中華料理には和気あいあいとしたイメージがあるのかも知れませんね!!
日本料理のお座敷に席次がある様に、中華料理での円卓にも席の座り方があります。
出入り口から1番遠い席が上座になり、招待客が座ります。
招待者は出入り口に1番近い下座に座ります。
招待、接待ではない場合は1番目上の人が上座、目下が下座に座りましょう。
自分より目上の方や招待客がいらっしゃるのに、1番いい席に座らないようにしましょう。
テーブルに用意されているナフキンは、全員席に着いて招待者や主賓の方の挨拶が終わってから膝に広げましょう。
回し台の回し方と、料理の取り方
中華料理のフルコースは
1前菜4種(棒棒鶏、焼き豚、野菜など冷製料理)
2湯(スープ)
3主菜(メインディッシュ。肉、魚など)
4主食(炒飯などご飯やラーメンなどの麺類)
5点心(デザート。杏仁豆腐、フルーツなど)です。
円卓には回し台が乗っていて、その上にたくさんの料理が並びます。
まず、料理をとる人の順番ですが、上座に座っている目上の人から取っていきます。
ちなみに自分が食べ始めるのも、上座の方が食べたのを確認してからです!
料理を選ぶのに夢中になり過ぎて、回し台をグルグル自分勝手に回すのはマナー違反です!
回し台の回し方は時計回りです。
回す時は、他の人が取っていないのを確認し、「回します。」と一声掛けてから回しましょう。
自分の順番になったら、大皿に添えられている箸などを使って料理を自分の小皿に取ります。
取り分ける際は立ち上がらないで座ったまま取りましょう。
立ち上がらないと取らない距離にある料理は、回し台を回して取りましょうね。
取り皿は1つの料理につき1枚使うのが基本です。
又、大好きな料理だからといって、たくさん取りすぎるのもNGです。
他の人も食べられるように、配分を考えて取りましょう。
自分が使っている箸や取り皿、コップなどを回し台に乗せないようにしましょう。
使用済みのお皿が主賓の方の前に回って行ったら、大変失礼です!!
国が違えば食事マナーも違う!?
日本では、お椀やお皿を左手で持って食べるのがマナーですが、中華料理の場合は、器を持ち上げないで食べるのが、正しいマナーです。
和食では、出された料理を全て食べるのがよいとされているのに対して、中華料理では、大皿の料理を少し残すのがマナーです。
主催者に対して、十分なおもてなしでお腹がいっぱいです。という思いを伝えるためだそうです。
ただし、自分の取り皿に取った分の料理は残さず食べましょう。
国が違えばマナーも全く逆になることもあるので、知っておいて損はない知識ですね。
基本的には、他の人の料理を取り分けるのもNGです。
自分が食べる分は自分で取るようにしましょう。
又、主食の麺類を食べる時、日本人はズルズルと音を立てて食べるのをよしとする傾向がありますが、他の国の人から見ると、お行儀が悪いととられる場合もあります。
中華料理の場合も、麺類を食べる際は音を立てないようにしましょう。
正しい食べ方は麺をれんげに一度取ってかられんげを口元に持っていき、箸で麺を口に運びましょう。
大切なのは楽しむこと!!中華料理で円卓を囲む時のマナーまとめ
① 円卓での上座は出入り口から1番遠い席。目上の方や招待客が座る。
下座は出入り口に1番近い席。招待者や目下の人が座る。
② 料理を取るのも食べ始めるのも上座の人から。回し台の回し方は時計回りに。
回す時は一声かけて。他の方のことも考えて料理を取ろう。
③ 食事後は大皿に料理を少し残しておくのが中華料理のマナー。
ただし自分の取り皿の分は全て食べよう。基本的に、他人への取り分けは無用。
麺類を食べる時はズルズルと音を立てない。れんげを使って食べよう。
コース料理があるような、キッチリした場所でのお食事って、緊張してしまいますよね。
ですが大切なのは、円卓を囲んでみんなでワイワイ、楽しく食事を楽しむことです。
最低限のマナーを覚えて、親しい人たちとの楽しい時間を満喫してください!!