出産をひかえた女性は心も身体もデリケートな状態にあるものですよね。
同居している義父母さんが妊婦さんの助けになることもありますが、悩みのタネという場合も少なくないようです。
幸い私の義父母は思いやり深く本当に優しい人たちです。
それでも義父母と長く同じ家で過ごす時はストレスゼロではありません。
最近聞いたのは産後に里帰りすると話したら義父母から「すぐ帰って来て!」と言われた妊婦さんの悩みです。
それで「同居の義父母に産後里帰りをどう伝える?早く戻れと言われたら?」について考えてみたのでご紹介します!
産後の体調は「個人差」が大きい現実を知っておこう
私も「経験の長い人」の意見ほど正しいと思いがちです。
たとえば産後の大変さについて「思うほど大したことないよー」と義母が言ってくれたら…。
私なら「経験が長い人言うんだから私が心配し過ぎなのかも…」と思ってしまいます。
特にお産前後のことについては人生・育児経験の長い人の発言力が強くなりがちです。
「産後1~2週間すれば帰れるね?」と言う義母さんも「自分の経験」を基準に簡単に考えているのかも?ですね。
でも現実はどうでしょう。
産後の体調は「個人差」が大きいです。
このサイトの読者さんならネットでも驚くほどイロイロな産後の事情を見聞きできるでしょう。
産後の母体にどんな心配があるの?
例えば私が生まれた時、両親は出産した母の「悪露(おろ)」がすごくて驚いたそうです。
悪露は産後に子宮から排出される血の塊などの分泌物で出産直後の2日間だけでも1~2リットルも排出されます。
普通は2週間ほどで治まりますが人により1ヵ月以上続いたりします。
これは子宮内の大切な「修復作業」の結果出てくるものです。
続いているうちは身体が回復しておらずゆっくり静養する必要があるということです。
また「帝王切開」でも産後の衰弱は長引きます。
「1ヵ月は家事をひかえて安静に」と病院からも言われることが多いでしょう。
順調な自然分娩でも「産後うつ」になりキビキビ動けず気が滅入る人もいますね。
「産後養生なんて大げさ!」とタカをくくっていた若いママでも産後数か月たってまさかのツケが来ることも!
昔は産後の不養生で命を落とす女性も多かったのです。
今も産後の不養生は本人だけでなく同居家族との暮らしにも悪く影響します。
当面無事に見えても将来の更年期障害が「重症」になりかねません。
できるだけ「情報共有」するのが大切
私は「コミュニケーションが家族生活の『血液』」という言葉を本で読みました。
じっさいそれを家族・親族と接する時に心がけイロイロな改善ができました。
コミュニケーションはお互いに「情報共有」する事とも言えますよね。
では産後いつまで里帰りするかについてはどうでしょう?
まずは自分の体調、不安なこと、その他の事情、いつまで里帰りしたいかなどをまとめてみます。
産後の女性の身体にどんな心配があるのかも調べてまとめましょう。
次にするのは、上でまとめたことをまず夫に打ち明けて「情報共有」することです。
夫にできるだけ共通の考えや思いを持ってもらうことが大切です。
こうして夫があなたの頼もしい味方になってくれていれば問題はずっと軽くなるでしょう。
その次に同居家族(義父母など)や実家の両親にも同じことを伝えて情報共有します。
「全員との完全一致」はむずかしくても、共有できている情報が多いほど、産後により安心して実家で静養できるでしょう。
義父母には「夫からも」説明してもらおう
私も夫が私と義理の親族との間の潤滑油になってくれてとても助けられた事があります。
産後にいつまで里帰りするかについても夫に援護射撃してもらえば「鬼に金棒」ですよね!
どんな優しい義父母でも自分と全く同じ感覚や背景を持ってはいません。
長く実家で静養したい時は夫の口からもシッカリ説明してもらえば義父母からより深く理解してもらえるかもしれません。
でも義父母が「早く戻って来て」と理不尽なまでにムリを言うならどうでしょう?
そんな時には出産後に退院したら里帰りしておき、夫からしっかり説明してもらうと良いかもしれません。
さらにあなたからは丁寧な手紙などで事情を説明し義父母を気遣うのも良いでしょう。
ただしムリはせず産後の静養と赤ちゃんのお世話を優先しましょう。
まとめ
・産後の体調は個人差が大きいことを覚えておく必要がある
・産後の静養が不十分なら同居家族との生活や更年期障害の悪化につながる
・出産する本人の同居家族、実家の両親との情報共有が大切
・義父母には夫からも説明してもらう
これで産後、実家でより十分に静養できるよう義父母にも対応しやすくなりますね。
最後に…
考えやフィーリングが違っても義父母は旦那さんを産み育ててくれた「恩人」です。
里帰りについて説明する時も敬意をもって接したいものですね。