小さな体と、愛くるしい見た目で人気のあるハムスター。現在飼われている方や飼ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな人気者であるハムスターのお散歩についてを中心にご紹介したいと思います。
ハムスターが走り回る理由とは
ハムスターは、一晩で10〜20kmも歩くと言われています。
その理由の一つに、縄張り意識が強いということが挙げられます。
広大な森の中で生活していたハムスターには、猛禽類やヘビなどの天敵が多く存在し、身を守るために自分たちのテリトリーを徘徊するという潜在的意識が眠っています。
そのため、人間に飼われるようになってからも、その潜在意識が根付いているため、走りながら見廻りを行っているわけです。
運動不足やストレス解消の意味合いもあるようですが、理由としてはこちらの方が大きく割合を占めている、と言われております。
しかし、日中も走り回っている場合は危険なサインかもしれません。
ハムスターは夜行性ですから、基本的には昼間は眠り、夜に活動を始めます。
そのため、昼間から動き回るということは滅多に行いません。
病気の兆候や長い間ゲージで飼われているというストレスから引き起こされる可能性があると言えるため、そのような場合は気を付けて見てあげたほうが良いでしょう。
また、発情期には動きが活発になるため走り回る活動が多くなります。
オスは年中無休で発情期なため、あまり心配は入りませんが、生後1〜3ヶ月ほどのメスですと4日周期で発情期が来るため、落ち着きがなくなります。
そのため、急に日中も活発化するので、びっくりするとは思いますが、温かい目で優しく見守ってあげて下さい。
ハムスターの1日の走行距離
野生と飼育されているハムスターでは、1日の走行距離が違うと言われております。
野生の場合ですと、上でも記述したとおり縄張りを見廻りしないといけないため、およそ10kmほど歩きますが、飼育されているハムスターの場合ですと、大体がその半分くらいだと言われております。
個体差があるので、野生と同じように歩くハムスターもいれば、全く歩かないのんびり屋さんもいるので、その辺りも含めて飼育がいのある動物だと思います。
ハムスターが一日で歩く距離を人間で換算するとどのくらいになるのか、という面白いデータもあります。5cmのハムスターが一日に5km歩いたとします。
165cmの方に置き換えると、なんと一日で165kmも歩いていることになるのです。
東京から長野までがおよそ170km前後なので、一日で歩いて行くと考えると恐ろしさを感じます。
これには、私もとても驚きました。
また、回し車の速さがおよそ時速4kmになるので、速度で置き換えますと時速40kmほどになるそうです。これもまたびっくりですよね。
人間が時速40kmで長野まで走ると考えると、面白いながらに不気味さを感じてしまいます。
あんなに小さい体で走り回る姿には感嘆と敬意を表してしまいたくなりますね。
ハムスターに散歩は必要かどうか
ハムスターには種類によって散歩が必要かどうかが分かれます。ジャンガリアンなどの小さい種類の場合は、縄張り意識が低いため散歩は必要ありませんが、ゴールデンハムスターなどの大きい種類ですと、逆に縄張り意識が高いため、散歩の必要性があります。
そのため、小さい種類のハムスターはゲージ内で回し車を置くなどして遊ばせてあげる程度で、十分です。
大きい種類のハムスターは縄張り範囲が広いため、家の床などを自由に散歩させてあげると良いでしょう。
棚の下に潜ってしまったりする恐れもあるため、散歩させる場合は平らな場所で、範囲を制限すると良いです。
あまり広い場所で散歩をすると縄張りが広くなってしまい、時間がかかるので注意して下さい。
30分ほど散歩させてあげるとストレスも和らぎ、飼い主との仲も親密になると言われているので、たっぷりと時間を使ってあげるのがおすすめです。
散歩をさせてあげる時間帯は夜が良いでしょう。夜行性なので動きが活発化しますし、懐いているハムスターは飼い主と、とても遊びたくなります。
一日に一回、散歩をさせてあげるだけで十分ですので、忙しい方でも苦にならずに行えます。
また、散歩中にオシッコやフンをしてしまうこともありますが、外の世界に慣れていない証拠なので叱らずに、優しくしてあげて下さいね。
ストレスには本当に敏感ですので、すぐに病気になってしまいます。たまに、目を離さないようにと、リードをつけて散歩させる方もいらっしゃいますが、逆効果なので自由に伸び伸びと散歩をさせてあげることが大事です。
まとめ
ハムスターの散歩についてまとめますと、以下の通りです。
- ハムスターは、縄張り意識が強く、見廻りをしているため走り回っている。
- ハムスターの一日の走行距離は、野生で約10km、飼育されてるものでその半分ほど。※個体差があります。
- ハムスターは、種類によって散歩が必要かどうか変わり、ゴールデンハムスターなどの大きい種類は必要である。
何度も記述している通り、ハムスターはとても敏感な生き物です。優しく包み込んであげることがとても大切なので、しっかりと可愛がってあげて下さい。