ハムスターを飼う上で特にお金がかかってしまうのが、怪我の治療費になります。
特に、ハムスターをお迎えしてから2~3ヶ月の子に多くみられます。この時期は、お家の環境にも慣れてきて、ハムスターも警戒心が薄れ、飼い主さんにも油断が生まれやすいのかもしれません。
では実際どのような怪我があるのでしょうか?そしてその時の対処法についてもご紹介して行きたいと思います。
♢好奇心をくすぐるお散歩が危険!
怪我の1番高いシチュエーションが、ケージ外での散歩中になります。カーテンや壁に登り、落下して怪我をすることが多いそうです。
ハムスターはあの小さな可愛らしい手を使い、器用に高いところまで登ってしまいます。
気づいた時には驚くほどの高さにいることもあります。
小さく見えても筋肉はスポーツマン並なんです。低いところでしか遊べないだろう!という考え方は絶対にいけません。
♢ケージの中でも危険が?
次に多いのがケージの中での怪我です。あんな小さなケージの中のどこに危険があるの?と思う方もいると思います。
実はケージの中にはたくさん危険があるのはご存知ですか?
1番多いのは、金綱ケージの金綱に足を引っ掛けてしまったり、よじ登って上まで行ったが降りれなくて落下して骨折してしまうなどといった危険があります。
金綱による怪我は、ケージをプラスチックや水槽のケージに交換することで防ぐことができます。ただ、プラスチックや水槽ケージは熱がこもりやすく、通気性も悪いのでそこの点は注意が必要となります。
そして次に多いのは、回し車になります。誤って手を挟んで手が切れてしまったハムスターもいます。ハムスターに危険がないような回し車を設置しましょう。
他には、給水器も登りやすいものだと登って落下する可能性があります。またしっかり固定してないで飲んでる最中に、落下してしまう危険があります。給水器はケージの外側に設置できるタイプを取り付けましょう。
あとは、トンネルといった遊び道具です。使用している方がかなり多く見られ、またケージに元々ついている物もあります。
トンネルはハムスターにとって危険が沢山です。まず縦型に設置すると、登ることは出来ても降りることは出来ないため、強制的に落下し落ちるしかありません。
そしてトンネルのつなぎ目の部分が雑に作られているものが多く、ハムスターの皮膚に傷がついてしまうことも多いです。そもそもトンネルというおもちゃは、人間がみてたのしむために作られたおもちゃですので、設置するのは控えていただきたいです。窒息する可能性もあります。
対策としては、トンネルは設置しないということになります。
どのパターンであっても、怪我をしているとわかったらすぐに病院に連れて行って診断してもらいましょう。骨折を放置しているとハムスターはパニックになり、自分自身で噛みちぎってしまうこともあります。
絶対に放置はしてはいけません。
♢こんなことも怪我につながるの?
こちらは、ケージ内での怪我になりますが大変危険なので別でご紹介します。
ハムスターを1つのケージで多頭飼いすることは絶対にしないでください。
1匹、1ケージになります。
特にオス同士は危険になります。ハムスターは縄張り意識が強いため、家族であっても、兄弟であっても容赦なく喧嘩をします。
そしてハムスターの喧嘩は放置しているとどちらかが死ぬまで喧嘩を続けるのです。
特に、ジャンガリアンハムスターとゴールデンハムスターは危険ですので覚えておくと良いでしょう。
初期の状態で飼い主さんが止めれたら大丈夫なのですが、怪我をしている場合は、すぐに病院に連れていくようにしてください。
その際に清潔なガーゼを傷口にあてて出血を抑えてください。
♢まとめ
ハムスターの怪我についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ハムスターに怪我をさせないために、特に気をつけなければならないのは、
・散歩中は目を離さない、ケージの外で遊ばせる時は何もない廊下、またはサークルを使ってその中でのみ、遊ばせましょう。
・ケージや回し車、給水器などのグッズは、怪我をする危険性がないかこまめにチェックすることです。設置した時点で1度飼い主さんが、ハムスター目線になって試してみることをおすすめします。
・ハムスターを多頭飼いしない。メスオス関係なく、品種も関係なく、ハムスター1匹に対して、ケージは1つになります。
絶対に多頭飼いしてはいけません。
ハムスターの種類はもちろん、1匹1匹個性があります。その個性に合わない飼い方をすると、思わぬ事故につながることもあります。飼い主さんに少しでも迷うことがあるようなら、動物病院に連れていき、相談したりするこもおすすめします。
飼い主さんの小さな気遣いがハムスターの人生をよくするきっかけとなっています。大切にしてあげましょうね