法事や法要は故人を供養するための大切な行事ですね。
葬儀が終わったばっかりだと思ったら、あっという間に四十九日の法要が行われます。
意外と知られていないのが、四十九日に際する、香典の相場です。
私も親族の四十九日の法要の案内が来た時に真っ先に悩んだのが香典の金額でした。
そこで今回は香典の相場を立場別に詳しくご紹介します!
四十九日の香典の相場 <親族>
まず、香典の相場は自分の年齢や故人との付き合いの程度で変わっていきます。
なので年代ごとに香典の相場を紹介していきます!
最初は親族に対する香典の相場です!
●自分が20代の場合
・親 1万~5万円
・祖父母 3000円~1万円
・兄弟 1万~3万円
・その他の親族 3000円~1万円
●自分が30代の場合
・親 1万~5万円
・祖父母 3000円~3万円
・兄弟 1万~3万円
・おじおば 5000円~2万円
・その他の親族 5000円~1万円
●自分が40代以降の場合
・親 1万~10万円
・祖父母 3000円~3万円
・兄弟 1万~5万円
・おじおば 5000円~5万円
・その他の親族 5000円~1万円
結構大きな金額の幅があるように見えますが、これは故人と同居していたのか、または同居していた期間があるのか、どれぐらいの付き合いがあったのかで変わってきます。
もし同じ立場の親戚がいるならば、話し合って決めるのもいいかもしれないですね。
また、夫婦連名で出す時は二倍を目安にしましょう。
ですが不吉な数字と言われる「4」や「9」は避けた金額にしましょう。
さらに、法要の後に会食が予定されているのならば、1万円を上乗せした方がよいでしょう。
四十九日の香典 <友人・職場の関係>
今は四十九日の法要は親族のみで執り行うのが一般的です。
ですが、まれに故人の友人や職場関係の方にも案内状を送ることがありますので招待が来たら参列するようにしましょう。
こちらも年齢によって相場が変わってきますので、年代ごとにご紹介します!
●自分が20代の場合
・友人・知人 2000~5000円
・会社の上司や同僚 1000~5000円
●自分が30代の場合
・友人・知人 3000円~1万円
・会社の上司や同僚 1000円~1万円
●自分が40代以降の場合
・友人・知人 3000円~2万円
・会社の上司や同僚 1000円~1万円
これも付き合いの程度によって金額が左右します。
親族の時と同じように友人や同僚と話し合って決めた方が、金額をそろえられるのでいいと思います。
こちらも夫婦連名の場合は二倍を目安にし、法要後に会食がある場合は1万円上乗せした方がいいでしょう。
また法要は地域柄も強く出る行事です。
もしその地域に決まりがある場合は注意が必要です。
一番いいのは、その地域で法要に詳しい人がいれば、相談してみた方がいいですね!
香典袋のマナー
香典袋の選び方や書き方にも気をつけるポイントがいくつかあります。
まず香典袋の種類ですが、水引は黒白か双銀などの結び切りのタイプが望ましいです。
関西地方では、黄白の水引を使う地方もあるようです!
また包んでいるお金が5000円以下の場合は黒白の水引にし、5000円以上の時に双銀の水引を使うようにするといいでしょう。
次に表書きですが、宗教によって異なってきます。
仏教の場合、「御仏前」や「御佛前」が一般的です。
またどんな宗派にも使えるものとして「御香料」や「御供物料」などがあります。
よく間違えがちな「御霊前」は四十九日の香典には不適切なので注意です!
それから、水引の下に自分の名前を書きます。
夫婦連名の場合は夫の氏名の左横に妻の下の名前を書きましょう。
よく不幸事には薄墨のインクを使いますが、四十九日の香典袋は真っ黒なインクで大丈夫です!
中袋がある場合は、中袋の表に金額を書き、裏に自分の住所と名前を書いておきましょう。
まとめ
1、 親族に対する香典の相場は年齢や立場、故人との付き合いの程度で変わって来る。
2、 友人・知人や職場関係も同様に付き合いの程度などで相場が変わる。周りと話し合って決めるのもOK。
3、 香典袋は黒白や双銀の結び切りの水引のものを。表書きは「御仏前」や「御佛前」など。濃い黒のインクで書く。
四十九日はなかなか参列する機会がないからこそ、香典の相場がわかりづらいですが、だいたいの相場を覚えておくといざという時に役立ちます。
何度も申し上げていますが、困ったときはわからないままにせず、周りや遺族側に相談するのも一つの手です。
なかなか参列する機会が少ないからこそ、恥をかかないようにしたいですね。